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『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』が生まれるまでの話 (1/3)はじまりは22歳の"ある苦悩"

「お前、この店で本当にいいと思ったのか?」
「月末の打ち上げ、席次表まだできてないんか?」
「部長の分もなんか適当に注文しといて!」
「会費の精算寝かせる理由なんてどこにもないだろ!!」

22歳、新宿の金融で勤めていた頃、
僕は本当に何もできない新卒でした。

社会人における会食・飲み会・食事会の大切さを、文字通り1ミリもわかっていない。それどころか正直、超軽視していました。

今回、初めて企画から校了まで編集を担当した本が発売になります。
この本は、そんな当時の僕と、同じ悩みを抱えるすべての人へ捧げる、渾身の一冊です。

●『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』

この本のメッセージはシンプル。

「幹事の仕事」に全力投球すれば、
それだけで、人生が180度変わることがある

そう、世の中の人に伝えるための本です。


※記事を読むのに2分くらいかかります

★「こんなしょうもない雑務、やりたくない」と思い続けた3年

新卒のころ務めていた損保会社では、最若手だからという理由で、月末の飲み会の幹事はいつも僕でした。
(そりゃ当然なんですけど、当時は不満でした)。

しかも、すごく怒られる。
理由は「店が気に入らない」「値段が高い」「段取りが悪い」「店のバリエーションがない」「礼儀がなってない」「だからお前は……」

そんなことばかり言われ、怒られ、
僕は、ふてくされる日々を過ごしていました。

「なんでこんなに怒られなきゃいけないんだ」
「こんな忙しいのに、しょうもない幹事までやるの嫌すぎる」
「あーーーーマジで意味ない、滅びればいいのに」

でもこんな文句の多い僕が仕事ができたのかと言うと、マジでまったくできませんでした(当時の先輩方には、本当に頭が上がりません)。

それでも僕は3年弱、いろんな会の幹事を頑張りました
やっぱり数をこなしていくと、徐々に慣れて、うまくなります。

でも、コロナが来て、会が激減。
「ラッキー!」と思って過ごしていたら、僕はありがたいことに出版社に内定を頂き、転職して本の編集者になることができました。

★このスキルが”意外に”評価されている?

出版業界に来てしばらくすると、
飲み会の機会も徐々に復活。

そしてこのとき、周囲の僕の評価がガラッと変わったことに気づきました。

「ひつじさんって、すごく、ダンドリがよくて、しっかりしてますね!」

衝撃を受けました。
(この衝撃は、今もまだ続いています)

僕はもともとダンドリも気遣いも全然できなくて、
先輩に怒られ、上司に怒られ、取引先に怒られていたのに、
こうも評価が変わるなんて…?

★名刺交換や電話対応は研修がある。なのに「幹事」は誰も教えてくれない

それからも「しっかりしてるね」と言われる機会が増えてきました

業界間で慣習が違うとはいえ、
これほどまでとは…? 何かある…?

その理由を色々自分なりにも考え、人にも聞いてみました。
すると、

「ほら、食事会のときとか、すぐにおしぼり配ってくれますよね!」
「予約とか、お店の案内とか、すごい丁寧で」
「待ち合わせ時間と予約時間をうまーく調整してるのとか、すごいです」

そう、僕はずいぶん気づくのが遅れてしまったのですが、
実は気づかぬうちに、「食事会の設定業務」を通じて、社会人の基礎練習をこなしてきていたのです!

そうか、こんなに大事だったのか。

でも…
だったら名刺交換や電話対応は研修があるのに、
「どうして”幹事スキル”は、研修がないんだろう?」

してくれればいいのに。
そしたら、もっと早く気づけたのになぁ…。

★noteが大バズリ『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』

著者のyuuu(ユウ)さんとの出会いは、このnote。

読み始めてからの衝撃。

「あ、そうなのよ」
「そうそう」
「え、そんなこともするの?」
「あ、確かにやったほうがいい…」
「うわ、ここまでできるのすご…」

そして、僕が射抜かれたのは、この一文。

「それは、この雑務と思われる「ビジネス会食」こそが、若手ビジネスパーソンにとって千載一遇のチャンスだということだ。

そう。そうなのです。でもこんなに上手く言えなかった。

若手のうちから顕著なビジネス成果を出すことは難しい。その一方で、与えられた会食機会を最大限に生かし、上司やクライアントから高い評価を得られれば、それだけで自身の存在価値を認めてもらえる可能性がある。

そう! そうなのですよ!!! そうなんです!!!

僕の上位互換の悩み・経験を、僕以上に体験し、言語化し、世に伝えようとしている人がいる。

しかも、読み進めてみれば、”月28回の会食”、広告代理店だけど”非体育会系でひ弱”、しかも”アルコールが体質的に1,2杯しか飲めない”、ですって……!?

●これは本にしないと。本に。

「ザ・広告マン」と聞くと、頭に浮かぶあのイメージ。いわゆる強者な感じはどうしてもしてしまいますよね。
そういう人は確かにすごいけれど、僕は「なれないな」と思っていました。

でも、もともと得意でない人が考え出したメソッドなら、

・僕にもできるんじゃないか。
当時の僕でも、できたんじゃないか。
今、”当時の僕のような悩みを抱えている人”も、できるんじゃないか。

そのためには、このnoteでは足りない。本にしないと。

いつでも見れる、デスクの引き出しに置いておける、上司から部下に受け継がれる、そんなお守り的な、安心できる本に。

僕は熱い想いを胸に、yuuuさんに連絡をして、
この企画を世に出したい旨を伝えました。
2023年5月末のことです。

(次回へつづく)


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