Yoshimura/プロダクトマネージャー

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Yoshimura/プロダクトマネージャー

官庁でユーザーリサーチ推進&マーケティング、兼業でコンサルにて定性アナリスト|ex. ヤフー プロジェクトマネージャー(PM)← オルタスジャパン 映像ディレクター|MBA(経営学修士)|趣味は自然🌻

最近の記事

メタ認知を獲得する第一歩は”無意識のバイアス”を知ること

マーケターや人事担当者にとって無視できないのがアンコンシャス・バイアスの存在です。 アンコンシャス・バイアスは無意識の傾向、偏向、先入観など認識の歪みを意味します。程度の差こそあれ、だれもがバイアスに囚われています。 バイアスに関する心理は、ざっと挙げるだけでも以下のようにたくさんあります。(これも一部に過ぎません) ハロー効果 ピグマリオン効果 ホーソン効果 アンカリング効果 バンドワゴン効果 グループシンク(集団浅慮) 内集団バイアス サンクコスト(埋

    • ”トレードオフ”を見つけたら、それは競争優位性のタネかもしれない

      トレードオフ(trade off)とは両立困難なことを意味します。 たとえば、鮮魚店では商品の品質(おいしさ)にこだわるほど仕入コストは上がります。逆に仕入コストを下げたければ、商品の品質(おいしさ)は妥協しなければなりません。 このように、価格(コスト)と品質、需要と在庫、仕事と育児、健康と飲酒など、身の回りにはさまざまなトレードオフが存在し、どちらをとるか選ばなければならない場面に出くわします。 しかし、逆にいえばトレードオフの関係性だからこそ、これを突破することで

      • 新規事業の担当者が抑えておくべき3つのポイント 「ストラテジック・イノベーション」より

        スタートアップが柔軟性とスピード力を持っているのに対して、大企業は堅牢なルールや慣習、複雑な階層構造などが存在し、新規事業を生み出すのは容易ではありません。 CEO肝入りで新規事業がスタート。しかし、しばらくするとCEOの庇護はなくなり、担当マネージャーは孤立無援に。既存事業チームの協力も得られず、静かに撤退というのはよくある話です。 何が言いたいかというと、どんなに魅力的な事業アイデアも、実行できなければ価値はゼロなわけです。 「ストラテジック・イノベーション 戦略的

        • ユーザーインタビューで、話を鵜呑みにしてはいけないワケ

          インサイトとは?マーケティング・リサーチでは、「インサイト」の発見が重要視されています。 インサイトとは「本人も気づいていないような何か」であり、「他者と共有可能なもの」を示します。 たとえば最近では、コロナ禍の高校生たちの心情を表現した「カロリーメイト」(大塚製薬)のCMが「泣ける」と話題になりました。 私はコロナ禍に高校生活を送った経験がありませんが、CMを見て胸にグッとくるものがありました。 CMを見て、「泣けた」とSNSに投稿している人たちのほとんどは高校生ではあり

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          マーケティングリサーチの基本のキ〜リサーチ方法と手順〜

          マーケティングリサーチの全体像をつかむため、調査方法と手順について簡単にまとめてみました。 それぞれの細かい解説は抜きで、あくまで全体像を把握するためのリストメモとなります。わからない用語は検索してみてください。 どんなリサーチ方法があるの?リサーチは定量調査と定性調査の2つに分類されます。 定量調査は量的情報をとるもので、定性調査は質的情報をとるものです。 さらにそれぞれ細かく分解されます。 定量調査調査方法 訪問調査 郵送調査 電話調査 会場テスト ホーム・

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          30代は人生100年時代をどう生きるべきか? 『LIFE SHIFT』を読み直す

          『LIFE SHIFT(ライフシフト)』が出版され、人生100年時代という言葉が流行ってからしばらく経ちます。 当時はあまりピンときていなかった私ですが、30代半ばになり、再び本を手にとってみたところいろいろと考えさせられるものがありました。 結婚し、子どもが生まれ、漠然と老後の人生について考えるようになったからかもしれません。 そこで今回は30代の目線で、『LIFE SHIFT』を読み直してみたいと思います。 65歳定年は現実的? 老後資金はいくら必要かLIFE SHI

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          マネジメント層に求められるスキルとは? ポータブルスキルを磨こう

          スキルというと、エンジニアやデザイナー、法律家など専門職(エキスパート)をイメージされる方も少なくないかと思います。 また、とくに総合職として新卒入社した人なんかはジョブローテーションをしながら仕事を学んでいくため、これといってずば抜けた専門性が身に付くわけでもなく、次第に「自分の強みはなんだろうか」「このままでいいのか」と焦り、ついには転職するということが起こります。 簿記や宅建、調理師免許など資格のあるスキルは客観的でわかりやすいですが、ゼネラリスト(総合職)に求めら

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          ミスコミュニケーションを防ぐ、根本的な方法

          チームメンバーに「明日中に仕上げてね」と伝えたはずが、当日の夕方になっても全然報告が上がってくる様子がなく、しびれを切らして「あの件どう?」と聞いたら、「もう少しでお渡しできます」なんて返事が返ってきて、結局連絡が来たのはその日の22時過ぎ…。そんな経験をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。 「言った/言わない」によってトラブルに巻き込まれたことや、相手に伝えたつもりが理解しておらず問題が起きるというミスコミュニケーションの経験は、誰しも一度や二度、いやそれ以

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          ミッション・ビジョン・バリューは競争優位性の源泉

          自社のミッション・ビジョン・バリュー(Mission Vision Value)は何でしょうか? 会社勤めの人の中には、自社にミッション・ビジョン・バリュー(以下、「MVV」)があるのは知っているが、「抽象的なメッセージで、何の意味があるんだろう?」と思われている方もいるかもしれません。 しかし、MVVは経営戦略の上位にあり、経営判断の指針になるものです。 あらためてそれぞれの意味を紹介していきます。 ミッション・ビジョン・バリューとはミッションとは、使命や存在意義のこ

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          チームビルディングで知っておきたい4つのステージ

          プロジェクトマネージャーやリーダーなど、チームの立ち上げで壁にぶつかる人も多いのではないでしょうか。 価値観が合わずメンバー同士の関係性が崩れたり、あるいは自分とメンバーとの間で衝突が起きたりということは少なくありません。 結論からいうと、チーム形成において衝突は起こるべくして起きる事象であり、むしろ前向きにとらえるべきステージです。 今回は成果を出すチームが辿る4つのステージを示した「タックマンモデル」を紹介します。 今のチームはどこのステージ?タックマンモデルでは、

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          新卒1年目で学んでおきたい、問題解決のフレームワーク基礎3選

          問題解決の第一歩は、問題を正しく定義することです。 しかし、真の問題を特定するのは案外むずかしく、奥が深いものです。 問題の定義はそこそこに、「こうすればいいんじゃない」と解決案の議論に飛んでしまうというのはよくある話です。アイデアはいろいろと思いつきやすく、引力が強いので注意です。 今回は問題解決において有効なフレームワークを3つ紹介します。 (1)As is To beでギャップを捉えるAs isとは「現状の姿」のことで、To beは「あるべき姿」を示します。現状の

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          合意形成のための意思決定のフレームワーク〜Pros Consとオプション評価〜

          ビジネスパーソンであれば、部下から意思決定を求められたり、上司に意思決定を求めたりする場面に日々でくわします。 クイックに提案を通したかったが、会話するうちにほころびが見えてきて、「結論は次回に持ち越し」なんてこともよくある話です。 また、職位やグレードが上がるほど、YES/Noで答えにくい難しい意思決定を任されるようになります。自分の意思決定に自信が持てず悩んでいる人も少なくないと思います。 「悩んだらワイルドな方を選べ」「ハイリスクハイリターンを選ぶ」「一度保留して翌

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          ロジカルシンキング(論理的思考)を鍛える3つのコツ

          ロジカルシンキングって、そもそも何?これまで、「ロジカルに話して」「この資料、ロジックが破綻してない?」といった言葉を上司から言われたことや、あるいは部下に言ったことはないでしょうか? ロジカルシンキング(論理的思考)はビジネスにおける基礎的スキルですが、それゆえにきちんと学んだことがないという人も少なくないかと思います。本稿では、ロジカルシンキングを身につけるうえでのポイントを3つ紹介します。 ポイントは、以下の3つです。 (1)イシューの解像度を高める (2)イシュー

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