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(AV・介護)劣悪労働と残酷ポエム

「ブラック企業で働かなくても、仕事を選べばいいじゃないですか。」

 と、ひろゆきが言うように、確かに労働環境の劣悪な現場から離れられない人のその様子は異様に映る。不条理な人生は、本人以上に他人には理解できない。
 そこである記事に出会った。「ポエム」による支配、そこにはそう記されていた。(引用には読みやすいように少しの編集が加えられています)

中村 初めにポエムに出会ったのは、AV業界です。・・・00年代前半にAV業界で病んでいる女のコをポエムでモチベーションを上げさせて、激しい競争をさせて、ハードなプレイに向かわせるみたいな、美辞麗句でAV女優を洗脳して操るみたいなことが流行した。
・・・否定しづらい美辞麗句に、世間は絶賛して発信者に群がった。

過剰なプレッシャーにより自殺者すら出してしまいます。

中村 取材で現れるAV女優が“今すぐ、死にたい”と語りだす女の子ばかりになった。・・・女の子と一緒に自殺する予定の死に場所に行った。
・・・大前提としてエロ業界っていうのは、僕も含めて基本的に敗残者の集まりです。
・・・それなのに当時のAV業界は
「俺たちはみんな熱い情熱を持って、熱い想いで作品作りをしている。世間にもAVの素晴らしさを理解させてやる」
 みたいな異常なほどのポジティブ一色だった。日陰でひっそりと申し訳ないキモチを持って生きるべきなのに、社会的に承認されようとする感覚がおかしかった。

そして介護業界。

中村 「介護業界の底辺さと壊れ方は、世間に“最悪”と呼ばれていたAV業界を遥かに超えるものでした。

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介護ポエムとは、耳障りの良い前向きな言葉で介護従事者を奴隷労働させる人材マネジメント。

介護ポエムという弾丸が飛び交う戦場の最前線でした。
・・・感動、感謝、感激、情熱、ありがとう、ありがとうを集める、成長、熱い想い、スイッチオン、夢、やりがい、絆
・・・ひどくなると洗脳された人同士で維新志士を気取りだし「同志、志」と呼び合う。熱い想いのある同志と日本を変えていくと言う。自分を維新志士だと思い込んでいる人物が、関係者や部下たちにポエムを浴びせる。その現実はホラーに近いのです。

社会が生みだしたゴミ箱

・・・介護現場の悲惨な現実は、家族が要介護状態になった親を捨てる場所であること。そこに国や社会が消去したい人間が、国によって様々な雇用政策を発動しながら労働力として集められて、ひたすらいがみ合っている地獄です。現実が行き詰まった産業でこそ、残酷なポエムが急激に浸透する。

参考)AV、介護、ブラック企業を貫く“ポエム問題”をノンフィクション作家・中村淳彦が語り尽くす!!
https://tocana.jp/2015/08/post_6957_entry.html


最近では芸能人の自殺もちらほらありました。ショックだったのは純粋で善人だったこと。いつもまじめで笑顔で優しそうだったこと。

できれば酔ったような前向きのプレッシャーで他人を働かせるような行動は慎んでほしいと思いました。


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