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華麗なる一族:マイボーム家

4月のコラム、どうしようかな、と考えていたら、4月26日・・。慌てて書いている次第でございます。編集担当さん、遅くなって申し訳ありません、とここで謝っておきます。
 
さて、本日は眼科に関係する偉人の話でもしますかね。
 
私の専門は、眼腫瘍、角膜・結膜、眼形成と自らを標榜していますが、角膜に関しては、今はドライアイに力を入れています。
 
そして、このドライアイに関して格言を一つ
 
「マイボーム腺機能不全(MGD)を制す物は、ドライアイを制す!。」
 
ドライアイにとって、このMGDは、きわめて重要な概念であり、管理が必要となります。
 
さて、本日の偉人、ハインリッヒ・マイボーム(1638~1700)。彼は、瞼の皮脂腺(これが、後に彼の名前を付けられるマイボーム腺)を見つけた事が最大の功績として知られている人物です。
  
彼は、学者一家に生まれ、父も医師であり、祖父は、歴史学と詩学の大学教授でした。
 
彼は、なんと1663年(25歳)の医学生時代でなんと、ヘルムシュテット大学の次期教授に指名され、卒業(1664年:なんと26歳)と同時に医学部教授に就任したという、とんでもない偉才でした。そして、教授に就任してからも、学問を修め、1678年には、医学部教授だけでなく、祖父と同じように歴史学と詩学の教授も兼任しています。
 
親の教育も、ヨーロッパの各国で学ばせるとスケールも大きかったようです。
 
そして、なんと彼の息子、ブランダン・マイボーム(1678~1740)も、病理学、症候学、植物学、医学部の教授になったというとんでもない家系でした。
 
この家系には、子供4人を東○医学部に合格させた亮子ママもびっくりするかもしれませんね。
 
まあ、凡人の我々は、眼の前の事を一生懸命に取り組み、いつの間にか高い場所にいるのを目指して頑張りますかね。
 
このコラムが5月になったとしても、私(多田)のせいです。
編集担当者さんは、悪くないですよ、と断っておきます。
 
では、5月にまた。