春日部中央総合病院|人間ドック・検診

人間ドック・検診(健診)担当から、検診やイベント案内、健康情報をお届けします。 【春日…

春日部中央総合病院|人間ドック・検診

人間ドック・検診(健診)担当から、検診やイベント案内、健康情報をお届けします。 【春日部中央総合病院 ホームページ】https://ims.gr.jp/ims_kasukabe/

最近の記事

アレルギー性結膜炎の痒み、放置すると・・・

みなさん、こんにちは。 3月、花粉の季節になってきました。 私の外来にも連日、眼の痒みを訴えて、受診する患者さんが多い今日この頃です。 さて、アレルギー性結膜炎で目を掻く、これは、多くの患者さんが経験します。 何人かの患者さんはここで、まあ、痒いの我慢すればいいか、掻いて、しばらくすれば落ち着くしなあ、と考えて放置してしまう方もいるかと思います。 これは正しいのでしょうか? 答えはNO!!、ダメ、絶対。映画館によくある感じですね(笑) 放置、すなわち、瞼の炎症の放置

    • 【眼科コラム12】眼がパッチリして、背が小さくて可愛らしい、いつもパソコンでバリバリ仕事をこなす女性・・・ドライアイで悩んでいるかもしれません(涙)

      春日部の皆さん、こんにちは。 2月になりました。 節分が終わり、今年の鬼を退治し、福を家に呼び込む事はできた事だと思います。 ドライアイで悩んでいる? さて、上に挙げたタイトル。皆さんの周りにもいませんか? 可愛くて仕事もできる女性、そんな女性に憧れる方は多いと思います。 しかし、ドライアイの世界では、リスクだらけの女性です。 まず、眼がパッチリしていると涙が蒸発する面積が広くなり、涙が乾きやすくなります。 また、パソコン仕事をしていると瞬きが少なくなり、これも目

      • 【眼科コラム11】治らない結膜炎・・・canaliculitis(涙小管炎)だった!

        新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。 さて、新年早々の話題ですが、治らない結膜炎についてです。 大量の目ヤニがでており、抗菌薬の点眼をいくら使っても目ヤニが減らない。 勿論、結膜炎にも色々な種類があり、難治性の結膜炎も存在しますが、今回は違う原因だったという話です。 涙小管炎というのを聞いた事がありますか? 涙小管炎はおそらく馴染みの無い病気だとおもいます。そもそも涙小管って何でしょうか?図をご覧ください。 このように、鼻側の涙の細い通

        • 【眼科コラム10】重症化すると辛い!糖尿病合併症の目の病気について/病院広報について

          皆さま、こんにちは。12月となりました。 今回は、皆さまに突然のお知らせがあります。 病院広報とは? 当院広報担当の退職 皆さまは、病院にも広報がいることはご存じですか? 近年、急性期病院は「選ばれる病院」を目指さなければ経営悪化に陥るリスクが高まったことから、広報担当者を置く施設が増えてきています。 病院広報の仕事はHPやSNSの管理運用、広報誌作成、院内外でのイベント撮影・報告など多岐に渡り、病院によっても違いがあります。 当院は2021年より広報の専任がいましたが

        アレルギー性結膜炎の痒み、放置すると・・・

          【眼科コラム9】角膜(黒目)を透明のまま保つには?混濁の原因とは

          皆さまこんにちは。眼科医師の多田です。 11月に入って前半は暖かい気候で本当に秋か?と信じられないような状況でしたが、後半は一気に寒くなりましたね。 角膜とは? さて、今回は「角膜」についてお話します。 「角膜」って何?目のどこの部位?と思う方も多いでしょう。 下の図をご覧ください。 角膜は、カメラではレンズの役割になります。 この角膜が透明になるために、角膜内皮細胞という細胞が正常に機能しているからです。 この細胞のおかげで、角膜は透明に維持され、私たちの視界が綺麗

          【眼科コラム9】角膜(黒目)を透明のまま保つには?混濁の原因とは

          【眼科コラム8】日本だけ違う?海外のドライアイ事情

          皆さま、こんにちは。 眼科医師の多田です。 10月に入り、すっかり寒くなりました。 秋といえば収穫の秋ですが、今年の夏は暑く、一部の農作物の収穫にも影響を与えているようです。 さて、皆さまは、ご存知ない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、私は、ドライアイを専門として標榜しております。 今回は、海外と日本のドライアイの点眼薬についてお話します。 海外のドライアイの見方、日本との治療薬の違い まず、海外では、ドライアイは炎症性疾患としての側面が強いです。 要するに免疫

          【眼科コラム8】日本だけ違う?海外のドライアイ事情

          眼科の検査機器「OCT」をご存知ですか?

          皆さま こんにちは。 春日部中央総合病院 眼科の視能訓練士です。 本記事では、OCT(光干渉断層計)という検査機器についてお話します。 OCTでわかること・検査方法 OCTでは、簡単に目の奥の網膜などの断層面の観察ができ、緑内障や黄斑疾患など、様々な目の疾患の早期発見や精密検査ができます。 検査方法は専用の台に顎を乗せ、機械の中に見える光を見てもらうだけです。 検査時間は結果の解析も含め10分程度でできます。 OCTで見つけられる目の病気は? 例えば、以下のような病

          眼科の検査機器「OCT」をご存知ですか?

          【眼科コラム7】実は不思議な免疫反応?「水いぼ」

          皆さまこんにちは。 眼科医師の多田です。 9月も下旬となり、ようやく暑さが少し和らいできましたね。 ここ何年か暑い夏が続いていますが、やっと暑さが少し緩和されつつある今日この頃です。 さて、今回のコラムは、皆さまのほとんどが子供の頃に一度はかかったことがある「水いぼ」についてお話します。水いぼの正式名称は、「伝染性軟属腫」といいます。 この水いぼに対して、私たちの体は不思議な免疫反応をします。 最初、水いぼの原因であるポックスウイルスが皮膚に付いた時、実は、なぜか体の免

          【眼科コラム7】実は不思議な免疫反応?「水いぼ」

          【眼科コラム6】緑内障患者にドライアイって多いの?

          皆さまこんにちは! 眼科医師の多田です。 今年の夏も信じられない暑さの日々が続いていますね。 まだ当分暑さが続くかと思われますが、体調管理に気をつけながら、この夏を乗り切りましょう。 さて、今回のコラムですが、「緑内障患者には、ドライアイが多いか?」というタイトルにしました。この問いへの答えは「YES」です。 なぜ、緑内障患者にドライアイの人が多いのか? ただ、厳密にいうと緑内障患者の使う目薬の作用によるものです。 だから、緑内障そのものが、ドライアイを生じている訳で

          【眼科コラム6】緑内障患者にドライアイって多いの?

          【眼科コラム5】目の腫瘍で死に至ることはあるのか?

          皆様こんにちは。 眼科医師の多田です。 7月になり、いよいよ本格的な夏が始まりました。 私が当院に赴任してから1年が経過しました。 今月も一日一日を大切にしながら眼科医としての責務を全うしたいと思います。 さて、本日は、眼にできる腫瘍について少しお話したいと思います。 ただ、全てを話すことはできないため、タイトルの内容について少しお話します。 目の腫瘍で死に至ることはあるのか? 上記の答えは、残念ながらYESです…。 今回は、アジア人で最も頻度が高く、放置した場合、致

          【眼科コラム5】目の腫瘍で死に至ることはあるのか?

          【眼科コラム4】この言葉をご存じですか?—Mucus fishing syndrome

          皆さまこんにちは! 眼科医師の多田です。 6月といえば梅雨真っ盛り。気分が滅入るかもしれませんが、それでも時は進んでいきます。1日1日を大切にしながら生活していきましょう。 さて、本日のコラムですが、皆さまは"Mucus fishing syndrome"という言葉をご存じですか? 正直、なんだこの言葉は?聞いたこと無いぞ。きっとそう思われている方が多いでしょう。 言葉の意味について これは、眼が痒かったりした時、多くは「ムチン」という粘性のある目ヤニが出てきますが、こ

          【眼科コラム4】この言葉をご存じですか?—Mucus fishing syndrome

          【眼科コラム3】身近な薬が目に影響を与えることがあります。

          皆さんこんにちは! 相変わらずの春日部中央病院眼科の多田です。 日常診療では難しいこともありますが、患者様に対して誠実をモットーに、日常診療を頑張っていきます。 さて、本日の話題は「眼と薬の関係」についてです。 実は、いろいろな薬が眼に重大な影響をもたらします。 抗がん剤による目の影響 まず皆様に覚えていただきたいのが、抗がん剤による目の障害は非常に多いことです。 抗がん剤は、比較的昔から使われている、シスプラチンやパクリタキセル、分子標的治療薬(例:イマチニブ:慢性骨

          【眼科コラム3】身近な薬が目に影響を与えることがあります。

          【眼科コラム2】角膜のスペシャリスト「前眼部OCT」をご存じですか?

          皆さま こんにちは! 春日部中央総合病院眼科の多田です。 本日も春日部の眼科医療の発展に尽力したいと思い、診療に当たっています。 今回のコラムでは、角膜(前眼部)のスペシャリストのような機能をもつ検査機器「前眼部OCT」をご紹介します! 眼科医療も地方によって得意分野がある? ご存じない方が多いかもしれませんが、国内の眼科医療は、西日本と東日本で得意分野が分かれる傾向にあります。 簡単にいえば、西日本は角膜(前眼部)、東日本は網膜(後眼部)を得意分野としている印象です

          【眼科コラム2】角膜のスペシャリスト「前眼部OCT」をご存じですか?

          健診科 医療公開講座のご案内【3/29】

          ※こちらは参加者が定員に達したため、ご予約を締め切らせていただきました。ご連絡いただいた方はありがとうございます。 3月29日(水)に医療公開講座を開催します! 今回は「健康診断結果の見方」について当院の健診科 相澤 宏樹医師が解説します。 ▼医師のプロフィールはこちら 健診後、改善の行動ができていますか? 皆さんは健康診断の結果があまり良くなかった場合、改善のための行動をしていますか? 結果はあまりよくないけど放置...という方も多いかもしれません。 もちろん、

          健診科 医療公開講座のご案内【3/29】

          【眼科コラム1】白目が真っ赤!結膜下出血

          眼科コラムをはじめました! 皆さま、はじめまして。 昨年の7月から春日部中央総合病院に赴任した多田篤史と申します。 今後、この場をお借りして、眼科のトピックスや、耳よりな情報、また、日ごろ馴染みのない眼科の病気について、皆さまがもっと知りたくなるような情報を提供していきたいと思います。 よろしくお願いいたします! 白目が真っ赤になる!結膜下出血について第1回目のコラムとして、結膜下出血についてお話したいと思います。 この疾患は、とにかく患者様はびっくりされます😦 な

          【眼科コラム1】白目が真っ赤!結膜下出血

          日曜日に受けられる!生活習慣病検診

          生活習慣病検診を2023年2月19日(日)に実施予定です! 生活習慣病とは? 「生活習慣病」は、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症および進行の要因となる疾患のことです。 代表的なものとして高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、メタボリック症候群、脳卒中、心臓病、がんなどがあります。 検査内容は? ■ABI検査(足関節上腕血圧比) 足首と上腕の血管を測定し、動脈硬化を調べる検査です。 ■OCT(眼底三次元画像解析) 目の CT検査で

          日曜日に受けられる!生活習慣病検診