見出し画像

2024年の目標①〜私の拠り所〜

新年明けた朝、私は個人的に想い出深い景色のひとつである東京湾や首都高、背の高い建物たち、それに付随して少し向こうの方に見える東京タワーや富士山を眺めていました。

最初の空は雲ひとつない青一色がどこまでも広がっていて、陽の光は容赦なく降り注ぎ、ああ新年を迎えたんだなあ、と実感させられます。どうしてかいつの間にやら、新年なのだから快晴になって当たり前だ、的な感覚が私の中には備わっていたようです。なぜ"新年=快晴"なのでしょうね…何だか、そうなるように予め定められている(と思い込んでいる)ことをすんなりと受け入れている、そんな自分を不思議に思う新年の幕明けになりました。

さて、note書き初め…とのことで、丁度良きタイミングだと思い便乗しつつ、この暫く放置していたアカウントを再始動させることにしました!別の記事に書きますが、2024年の目標のひとつに「文章を書く」ことを決めたので、その皮切りになればなと。ふんわりマイペースに書き綴っていきますので宜しければ一緒にお付き合いいただけますと幸いです!


2024年の目標①歌い続けること

やはりこれは一番目に持ってくるべきだなと!

初めましての方に向けて簡単に説明しますと、私は曲がりなりにもシンガーとして音楽活動をしていたのです。12歳からボイストレーニングに通い始め、中学時代は合唱部に所属、大学では音楽学部にて声楽を学びました。卒業後はオーディションに挑戦したり、所謂地下ライブイベント等に出演させていただいたりして歌唱経験を積んで参りました。

コロナ禍の最中も配信に力を入れてみたりなどしていましたが、2021年頃〜昨年10月頃は音楽活動及びSNS全般から身を引いていました。このブランク期間に何をしていたかというと、ただただ仕事ばかりの日々でした。ちなみに、あんなに好きだった歌をやめてしまった理由は色々ですが、その大部分には納得のいく"良い歌"を歌えなくなってきた自分に嫌気が差してしまったことが挙げられます。

活動をしていた頃は毎日歌のことを考えていたのに、それをやめてしまった期間は「なんだ、案外歌わなくても生きていけちゃうじゃん」という目を背け続けてきた現実を見せつけられたものです。私が歌わなくたって私は何だかんだで暮らしていけるし、私を取り巻く世界だって何食わぬ顔でただそこに在るだけ。ただほんの少し平凡な日常になっただけ。一方で「まあ、その気になればいつでも歌えるんだし、歌いたくなったら戻ればいいよね」という浅はかな気持ちが残っていたことも事実で。

でも徐々に色々なことに疲弊してしまった私は、自分自身の不甲斐なさや心身の弱さに絶望してしまったりして、とにかく自分を消してしまいたくて、各種SNSのアカウントもほぼ全て削除してしまったり…流石にそこまでする必要あったかな?と今になって思うところもありますが、とはいえ当時はそうするしか逃げ道がなかったのかもしれませんね。自分で決めたことなので後悔はありません。

もう歌の世界に浸ることはないだろうなと、そんなところまで行き着いたにも関わらず、また戻りたいと思えるきっかけになったのは昨年9〜10月頃に喘息を患ったことでした。初めはただの風邪かと思っていたのですが、咳だけがしぶとく症状として残り、いつになったら治まるのだろうと毎日悩まされていました。

耳鼻咽喉科にて約一ヶ月ほど処方していただいた薬を飲み続けても咳が治まることはなく、呼吸器内科を受診しました。喘息と診断されたのはこの時で、医師の方によると一昨年コロナに罹ったことや、その後何かと体調を崩しやすくなったこと…様々な要因の積み重なりが爆発したのだろうとのことでした。

ただでさえ脆弱になってしまった喉からはもはや声を絞り上げるのが精一杯で、呼吸器内科で受けた検査では信じられないほど老け切った肺活量に絶望を通り越して笑いが込み上げてきました。いよいよ歌なんてとても歌えたものではない状態だったのです。

戻りたくても戻れない。いつでも歌えるだなんて、もっての外。そんな当たり前のことを今更ながら痛感しました。同時に、「今歌わないときっと私は後悔するだろう」という恐怖ともいえる感情が沸々と湧き上がり、改めて自分にとって歌とは何なのかを考えさせられるきっかけになったのです。

どうして今歌わないと後悔するのだろう、約三年弱も歌について考えることすら避けてきたというのに。確実に技術的にも下手になっているはずなのに。

《理由は大きく3つ。1、表現欲。2、これまでの自分とこれからの自分に嘘をつきたくないから。3、そこに拠り所があるから。》

多分、私は他人とコミュニケーションを取ることや、感情を表現することが得意ではないんですよね。言いたいことも言えない世の中だったりもしますし(笑)。心の内側に巻き起こる感情の起伏や振れ幅を表現するのが難しいなとも感じています。

そんな私にとって唯一の得意な表現方法が歌であったということ、長い間失念していたかもしれません。何も出来ない私でも、歌でなら伝えられることが有るのだということを。

さらに、今までに学んできたことを無駄にしたくないという心の奥底に仕舞っていた想いも息をふきかえし「このままではいずれ後悔するぞ」と脳に訴え掛けてきました。

ならば下手くそでもいい。声が出るだけで上等。このような状態になってしまった現実は真正面から受け入れて、またここから巧くなればいいだけのこと。そう考えた私は、喘息症状の治療と同時に発声のリハビリを始めました。

結果的に、症状が治まるまで一ヶ月半ほど。今後は発症させないために日々配慮しながら生きていく必要があります。一方リハビリはというと、声が出なかったり息が続かなかったりで、正直大変でした。悪い状態の自分も受け入れていたのでメンタル的には落ち着いてはいましたが、まともに丸一曲歌い終えられる状態まで戻せたことが、まるで奇跡かのように思えてしまうほど酷かったものです。

そうして再び、想いを言葉に乗せて、思うがまま歌えるようになると、随分と久しく忘れてしまっていた"生"の感覚が戻ってきました。結局のところ、歌っている時が一番、私に生きていることを実感させてくれるのです。

私はまだ生きたい!歌の世界に触れて、浸って、沈んで…時には苦しまされることもある。でもそれでいい。それがいいんです。生きるとはそういうことなのだろうし、きっと私の魂が歌に拠り所を求めているのでしょう。

何者でもない私ですが、この想いと歌は間違いなく本物です。これからは私の"生きた証"を残していくことに決めました。もう自分のことを消してしまいたいだなんて思いません!とはいえ元来マイペース人間のため、自分の心が向いたことをひとつずつ、着実に丁寧にこなしていく所存です。

2024年。また私の日常に歌が溶け込んでゆくことになるでしょう。たとえ細く小さくとも、長く永く続けていくことを大きな目標として、ここに宣言しておきますね。


新年の目標は大きく分けて3つくらいかな?と考えていたのですが、まさか歌のことだけでこんなにもたくさん書くことになるとは思わなかったので、他の目標に関しては記事を分けることにしました。こんな文字数を書くのは今年最初で最後にしたいところです…。

ここまで読んでくださってありがとうございます!今回は自分が生きる上での軸の中心部分の話だったので長くなってしまいましたが、次回以降はもっと気楽に書き綴っていけたらと思っております。何卒よろしくお願いいたします。


Kasumi

🌟Tunecore Artist Page
🌟YouTube Official Channel
🌟X / @_KASUMI_415
🌟Twitcasting
🌟Instagram

▼YouTube 最新動画はこちら!
【スピーチレス〜心の声/木下晴香 - Covered by Kasumi】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?