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BOOKレビュー『スーパー公務員直伝!糸島発!公務員のマーケティング力』

幸運なことに、初めて読者モニターなるものに選んでいただけたので、僭越ながら感想を書かせていただきます。かたじけない。

はじめに

マーケティングは、私が初めてnoteに投稿したテーマであり、公務員のためのマーケティング講座をやりたいと思うくらい、公務員にも必要なスキルだと考えているので、本書の発行は実に良いニュースでした。
これを機に、多くの公務員にマーケティングの有効性や汎用性の高さを感じてもらいたいですね。

読む前に考えていたこと

読者モニターに決まってから、本が届くまでの間に考えていたのは、主に次の点でした。

1.初心者向けか中級者以上向けか?
2.読みやすく、分かりやすいか?
3.理論と実践(実例)の両方があるか?
4.体系的な説明があるか?

マーケティングに関するビジネス書はたくさんありますが、公務員向けの本はほとんどないので、本書のターゲットをどう想定したのかが気になっていました。

また、公務員でマーケティングに明るい人は多くはないので、どれだけ読みやすく、分かりやすくして、敷居を低くしたのだろうか?
理論ばかりでなく、その理論を応用した実例がどれだけ紹介されているのだろうか?
そんな事も考えていました。

そして、一番気になっていたのは、体系的な説明はあるか?という事でした。
マーケティングに関する理論やテクニックは、ビジネス書だけでなくテレビや新聞、インターネットなどで数多く紹介されていますが、それら一つ一つは“点”の紹介でしかなく、それらの“点”を繋いだ“線”や“面”の説明はあまりされていないように思います。

車の運転で例えるなら、自動車教習所でS字クランクや縦列駐車、坂道発進など一つ一つのテクニックは教えてもらえるけど、実際に東京から軽井沢までの道のりや都心の狭い駐車場での駐車の仕方までは教えてもらえないので、教わったテクニックを組み合わせて自分でやってみるしかない、そんな感じでしょうか。

初見の印象

本書を最初に開いて、パラパラと見た印象は、
「スゲー分かりやすい!!」でした。

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基本的に、見開き2ページで1つのテーマを解説しており、文字数も少ないので非常にスッキリしています。
左側に文章、右側に図表やイラストという配置。
まるで学校で成績優秀な友達のノートを借りた様な気分です(笑)

サクサク読み進められるので、さながら著者である岡さんの講演をパワーポイントのスライドを見ながら聴いている様な感じです。

読んでみた感想

非常に読みやすく、分かりやすいので、
マーケティング初心者にも敷居が低くなっている、と思います。

多少マーケティングを学んだ公務員(私の様な)にとっても、本書の後半はかなり公務員向けにフォーカスされているので、気づきが多いです。

また、タイトルにも「糸島発!」とある様に、1テーマごとに実際に著者が糸島市で行なった事例が紹介されているので、理論だけでなく実践(実例)もある

強いて言うなら、もっと深掘りしてその実践に至るまでの経緯や背景なども聞いてみたいと思う部分もありますが、その分、文字数少なめで読みやすくしてあるのかもしれません。

体系的に書かれているか?という点については、テクニック紹介だけにとどまらず、実例を基にそのテクニックの使い方や政策への当てはめ方、テクニックの組み合わせなども満遍なく網羅されていると思います。

見開き2ページで1テーマという構成なので、全てを体系的に、連続性のある一つのストーリーとして書くことは難しいですが、
それでも学術的に理論を解説するタイプの本よりは、より実践的なハウツー本になっていると感じました。

さらに、公務員のキャリア形成にも言及しており、将来を悩んでいる若手の公務員にとっても、良い刺激をもらえそうです。

「同じ行政サービスでも、そのときの担当者で差がつく」
「自分の能力でサービスが変わる」
(本書より)

こんなこと言われたら、やっぱり自分の“個の力”を伸ばしたいと思うし、自分にも“武器”が欲しいなって思ってしまいますよね。

ということで、本書は非常におススメの一冊と言えます!
この度、読者モニターという貴重な機会を与えてくださった(株)学陽書房さん、ありがとうございました!
そして、本書を執筆してくださった岡さんにも感謝申し上げます。
同じ地方公務員として、勇気をいただきました!

おまけ

このレビューを書くにあたって、自分にしか分からないチャレンジをしてみました(わざわざ言うのかい!笑)

それは、

スマホだけで書く!

です。(いや、今更かいっ‼︎)
noteにはとっくに実装されている機能でしたが、今まではメインはパソコンで書き、途中の加除修正や最後の校正確認をスマホでする程度でした。

最初から最後までスマホで書いてみて、
多少目は疲れるけど、家事や子守りのスキマ時間で内職するには、とっても便利な機能でした。

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