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講演を全編クイズ形式にしてみた【ほぼ完成版】

昨年(2022年)9月にこんな記事をアップしました。

あれから約1年の間に2回程、同じクイズ形式で講演(成蹊大学の文学部と経済学部の授業の1コマで講義)し、今年(2023年)の12月3日にまたもや株式会社マネジメントブレーン主催の創業フォーラムで講演させていただきました。

といっても、この時は第二部(交流会)の余興として開催しましたので、講演というよりは、もはやクイズ大会でしたがw
ですが、やはりクイズ形式にすると「難しい話、固い話、つまらない話」を主体的に参加者に聞いてもらえ、かつ参加者の考えや意見も聞ける双方向コミュニケーションになるという確信を得ました。
何より、参加者も私も楽しいので、みんなハッピー!

ということで、今回の記事では「ほぼ完成版」となったクイズ形式講演をどうアップデートしたのかをご紹介したいと思います。


難易度は高めが丁度いい【Level HARD】

これは前回の記事でも書きましたが、問題の難易度が簡単だと盛り上がりません。
私のクイズ形式の場合は、周りの人と一緒に考える時間(約30秒)を設けるので、難しい問題の方が「あーでもない、こーでもない」と盛り上がるのです。
簡単だとみんな同じ答えになってしまい、互いの考えを話し合う機会がなくなってしまいます。

そこで今回は、タイトルスライドにも【Level HARD】と明記してみましたw

ゲームっぽく★マークも付けてみましたw

どのくらい難しくしたか?というと、例えば「人口に関する問題」では、変更前はこんな感じでした。

難易度 普通バージョン

これを難しくするとこんな感じ。

難易度 高いバージョン

もちろん前提として、問題内容や選択肢の難易度は、参加者の属性やレベルに応じて調整する必要があります。
今回は、市内事業者の方々でしたので、人口の中でも生産年齢人口を切り口とした問題にしました。
参加者が、学生や子育て世代の方なら年少人口の方が盛り上がるかもしれませんし、高齢者や福祉関係の方なら老年人口の方がピンとくるかもしれません。

ちなみに、正解は「C」で、以下のグラフを見せながら、「人口(母数)が増加しているので一見増えているように見えるけど、構成比を見るとやはり減少してますね。全国平均は既に60%を下回っているんですよ」なんてことを解説します。(←これを伝えたいためのクイズ形式)

本来伝えたいことは解説で話す

いきなり人口問題の話をするよりも、まずはクイズで考えてもらうことで、自然と参加者は聞く体勢が整います。
そうすることで、こちらが本来伝えたいことを話した時の納得度や理解度がグンと上がります。

まずは自分で考えてから周りの人と話す(ルールの明確化)

このクイズ形式のウリ(効用)の一つは、周りの人と一緒に考える時間(約30秒)を設けることで、初対面の人とも自然にコミュニケーションが取れることです。

この効用をより高めるために、ルール(進め方)を明確化しました。

グループ対抗にするとより盛り上がります

まずは、問題を読み上げた後スグに個人の答えを挙げてもらいます。
(あ、GCP方式というのはグー、チョキ、パーをカッコつけて呼んでいるだけですw)

直感でいいので個人の回答を挙げてもらう事で、周りの人と話し合う前提となる「私はこう思います」という自分の考えを表明できます。
いきなり「話し合ってください」だと、どうしても自分の考えを言えない人も出てきてしまうので、まずは先に自分の考えを公開してもらうことを明確化しました。
「直感で」と言っているので、たとえ間違っていたとしても問題ないという安心感(心理的安全性)を与えるように改善しました。

今回はグループ対抗戦だったので、同じグループ内でも意見が分かれていて、その後のグループ討議(コミュニケーション)が盛り上がっていました。
クイズ形式は、グループ対抗戦との相性が非常に良いということも新たな発見でした。

賞品と中間発表があると更に盛り上がる

さらに、盛り上げ要素として2つアップデートしました。

1つ目は、賞品を用意したこと。
別に豪華な賞品である必要はありませんが、やはり人の心理として賞品があった方が盛り上がるのは間違いないですねw

成蹊大学経済学部で講義した時は、「アンテナショップ麦わら帽子」を知ってほしかったので、麦わら帽子で買える武蔵野市の友好都市の特産品を賞品にしました。
今回の創業フォーラムでは、参加事業者のお店等で使えるサービス券を提供してもらいました。(事業者の商品やサービスを知ってもらいたいため)

2つ目は、中間発表を入れたこと。
今回は全10問なので、5問目を終えたところで中間発表をしました。

接戦であるほど盛り上がります

これは純粋にゲーム的な要素ですがw
あると無いとでは、後半の盛り上がり方が雲泥の差でしたね。

おまけ(クロージング)

最後におまけ要素として、今回はクロージングも意識したかったので、出題者(私)が一番伝えたいことを一番最後にネタバラシしましたw

一番周知したかったこと

この時は、ちょうど計画の改訂中でパブリックコメントを募集している時でしたので、10問中9問を計画(素案)から出題したことをネタバラシしました。
おそらく、いきなり「計画(素案)に意見をください」と言っても、誰も興味を示さないでしょうが、クイズで盛り上がった後に「実は、皆さんが盛り上がったクイズはここから出題しました」と言えば、少しは興味を持ってもらえると考えたからです。
実際に、いつもはQRコードを投影しても読み込まない人がほとんどですが、この時は多くの人が読み込んでくれました。(お願いもしましたがw)
まぁ、最終目標である「計画に対する意見」を送ってくれたのは、さすがに僅かでしたが、、、。

以上が、「講演を全編クイズ形式にしてみた【ほぼ完成版】」でした。
いかがでしたでしょうか?
少しでも参考になったのなら嬉しい限りです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!かたじけない!

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