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中小企業診断士の勉強をやめるのをやめます〜目的と手段を混同してはいけない〜

突然ですが、中小企業診断士の勉強をやめるのをやめます!
いや、別にどこかで「やめます!」と宣言していた訳ではないんですがw
なんというか、こう、自分への戒めとか、備忘録的な感じです。
かたじけない。


はじまりは2020年1月

中小企業診断士の資格を取得しようと思った経緯はここでは省略しますが、本格的に勉強を始めたのは2020年1月末頃からでした。
初めは通信教材の講義を聞くだけで精一杯。しかも経済学・経済政策の1科目のみw(中小企業診断士試験は全部で7科目あります)

そして、同年7月の人生初の診断士試験は、経済学・経済政策のみギリギリ60点の科目合格でした(60点以上で科目合格となり、翌年度と翌々年度は受験免除申請ができる)。
多少なりとも仕事で覚えた知識が役に立つ科目もありましたが、ラッキーパンチを含めてもMAX50点台。財務・会計に至っては12点という衝撃の点数を叩き出しましたw たぶん試験と名のつくものを受験した中で、我が人生最低の点数だったと思いますwww
この時に初めて「あ、これは適当に勉強してどうにかなるもんじゃないぞ」と実感するのでした。

2023年の不合格で心が折れる

その後、2021年に企業経営理論、経営法務、中小企業経営・政策、2022年に運営管理、経営情報システムの科目合格を果たし、念願の1次試験突破を目指して挑んだ2023年でしたが、まさかの経済学・経済政策も財務・会計も共に不合格。

特に、財務・会計に関しては1年間かなり勉強してきたので、何も分からず人生最低点を叩き出した頃とは比べ物にならないくらい理解できるようになっていたし、何より、高校時代に数学や理系科目で挫折し私立文系を選択して以来、今までずっと苦手意識を持っていた数字を扱う分野(ここでは経済学や財務・会計が楽しいとすら思えるようになっていただけに、この不合格はショックでした。
暗記物と違い、計算して答えに辿り着くので、その途中のどこかで一つでもケアレスミスをしていると絶対に正解に辿り着けないという、無慈悲な科目でもあります。案の定、私はケアレスミスが多いので、それが合格できない最大の要因だと思います。

それにしても、2023年は絶対に1次試験突破できると信じて勉強していたので、さすがに自己採点した日の夜は眠れませんでした。(翌日の仕事に大きく差し支えたのは言うまでもありません。不甲斐なし。)
眠れなかった夜はずっと頭の中で
「これからどうしたら良いのだろう?家族にも負担をかけてしまうし、もう諦めよう。でも本当にそれで良いのか?いや、でも、、、」
と負のループを繰り返していました。
少なくとも半日くらいは完全に心が折れていたと思います。

中小企業診断士試験に合格するために必要なもの

ここからは、あくまでも私が体感したことに基づく、“私が”診断士試験に合格(資格取得)するために必要だと感じたものです。万人に当てはまるものではないので悪しからず。
世の中には「一発合格しました!」という人も少なからずいらっしゃいますし、試験の大変さ・難しさを分かっているので、そういう人達は本当に凄いと素直に尊敬します。ただ、私はそういう人ではなかったんだなとも痛感しました。

合格のためには、以下の両方またはいずれかが必要

  1. 要領よく効率的に勉強できる頭の良さ(キレッキレなやつ)

  2. 圧倒的な勉強量とそれを可能にするための時間確保

そもそも受験勉強があまり得意ではないので、自分に1(頭の良さ)は無い。したがって、私の場合は2(圧倒的な勉強量・勉強時間)で勝負するしかない状況。
まぁ、1がない自分は、PPM分析で言えば「負け犬」、製品開発で言えば「魔の川」から一生抜け出せないようなものですね。

にもかかわらず、今の自分は仕事と家庭を両立させるだけでほぼ精一杯で、2の圧倒的な勉強量で試験問題をブン殴ることもできないという非常に苦しい状況。
損益分岐点分析で言うなら、固定費や変動費が高過ぎて安全余裕率が低い状態、CF分析で言うならフリーCFが少ない状態(さすがにマイナスではないけど)って感じでしょうか。

目的と手段を混同してはいけない

そんな風に考えていると、「仕事を辞めれば一気に時間確保できるじゃないか」と悪魔が囁いてきたりもします(苦笑)
しかし、少し冷静になって「そもそもなぜ中小企業診断士の資格が必要なのか?」と考えると、危うく自分が目的と手段を取り違えるところだったと気づきました。

そもそも私が診断士の資格に興味を持ったのは、診断士の持つ専門知識やスキルが今の仕事にとってメリットがあるだけでなく、自分自身の確固たる強み・芯になると思ったからです。
そしていつかは「まちづくりを応援する身近なサポーター」として社会貢献・地域貢献できるようになりたいと思っています。
そのために、正しい知識や分析力、判断軸などを身に付けるために勉強を始めたのです。

2を可能にするには仕事を辞めてしまうのが手っ取り早いとまで考えてしまいましたが、それは本末転倒であり、手段が目的化してしまっている状態です。つまり、極端に言えば、資格取得をしなくても私の目的は達成できるはずなんです。

もちろん、やるからには合格も目指します!が、付け焼き刃の一時暗記で合格するよりも、しっかりと専門知識を定着させ、揺るぎない自分の武器にすることこそが、私が求めていたもののはずなんです。
少なくとも試験にすら合格できないということは、まだその領域に達していない証拠だと思うようにします。

あとは、ベテラン受験生になりすぎて『HUNTER×HUNTER』のハンター試験に出てきた「トンパさん」みたいにならないようにだけ気をつけますw(わかる人にだけ伝わればいいですw)

最後に

ここまで、自分軸での話をしてきましたが、最後に他人軸の話を少しさせてください。

昨年に不合格だった時も励ましてくれたのが娘(小2)でした。
今回、心が折れていた時に、娘から「勉強を辞めないでほしい」と言われました。私が勉強のために一緒に出掛けられず、寂しい思いをしたこともあったにも関わらず、そんな言葉をかけてくれました。
父親として、多少なりとも背中で「努力することの大切さ」を語れていたということなのか?頑張り屋さんの娘だから、父親にも頑張って欲しかったのか?

いずれにしても、私の挑戦はまだまだ続きそうです。
いつの日か、この選択が間違いではなかったと笑えるように、頑張ります!

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