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しばしタイで暮らし、南国の季節と人と国とを存分に愛でることを経て日本へ。24節気72候…

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しばしタイで暮らし、南国の季節と人と国とを存分に愛でることを経て日本へ。24節気72候、微細に移ろう豊潤な季節への畏敬の念とともに、祈り、味わい、学び、時に、手を止め、足を止め、季節を身体にInstallする。芸術療法と植物療法の学びと実践のOutput Note📖

最近の記事

今日虹を描けて よかったApril.2024

植物のぬらし絵を描こうと準備していたとき、ふと目に留まった虹という文字‥ そうだ、虹にしよう 光と闇を秩序の中で混ぜ合わせる 力強い色たちとのひととき すると生まれる、深い安堵 深いところからやってくる希望 終えて変化していくぬらし絵を ボーっと眺めれば眺めるほどに 静けさと一緒に、心が澄みわたる 光は心を掴んで止まない 宇宙から創造されたままの、自分自身を 受け入れることを助けてくれる 今日、虹が描けてよかったと、心底思った。 昔、シュタイナーの『虹は人間であ

    • 色彩の個性byハウシュカシューレMar.2024

      日の出と日没 まだ太陽を描き入れてないスミレ色の日没‥ とある日、あまり気にせずに日没後の空を眺めると、それとおんなじ色調が広々と広がっていたことに、驚きました。 ダイナミックな変化には、目が行くものの、スミレ色の、ある意味『無』のような、引きゆく色を気に留めたこともありませんでした。 描くことで、その瞬間を捉えられたことが、なんだか世紀の新発見のようで(笑)妙に嬉しく、驚きました。 太陽を描き入れた後も、絵は刻々と変わっていくものですね。 はじめ、日の出はバーミ

      • 層技法模写byハウシュカシューレMar.2024

        エリザベート氏の絵本の模写 終えた後に、もういちど物語を聴きました。 『‥すべての色は手を取り合う‥』 あぁ、これこそが色の本質なのかもしれないと感じました。 どうやったら、こうなるのか、当てずっぽうに重ねたりしてみると、意外にも原画に近い色が生まれていたり、んー、これはこの色じゃないんだ‥ということが、重ねて重ねて気づく‥のくり返しでした。 手がかりのないところで、ついアウトラインから入ってしまいましたが、その絵があまりに窮屈な感じがした始まり‥ 気を取り直して

        • 色と気質 byハウシュカシューレ.Feb.2024

          色のストーリーを聴きながら、自身で展開していく、色の物語‥‥ なんだかわたしたちは、一言で言い表すことが多いなぁと、痛いほど感じました。 赤だって、あったかい赤と、冷たい赤、それぞれの言い分もあるし。青も然り。 物語を通して、色の個性の言い分がやいのやいのと飛び交っていました(笑) 物語が進む中、見えた個性とはまた違う一面が明るみに出ると(‥ふたつの青を温める赤‥)さっきまでの個性的な強さがホロッと崩れ、緑や黄色を介して、どんどん調和していくひととき。 グラデーションって

        今日虹を描けて よかったApril.2024

          こどものための絵/色の性格byハウシュカシューレJan.2024

          子どものための絵/色の性格 色という人、人という色、そんなところに共に放り込まれて、共に感じながら筆で色をのせていく。 一筆のせて間違った感もあれば、気まずい感もあり、まみれちゃうくらいにごちゃまぜでもOKな感もあり、、、のせて出てくるものが面白かったです。 青−スミレ 混ぜに混ざりました(笑) 混じるごとに安心が生まれるというか。 赤−黒 意外にも、いちばん落ち着いていました。 赤も黒も両方をわたしの中に存在を感じたからでしょうか。 黒−青 面白かったのは、

          こどものための絵/色の性格byハウシュカシューレJan.2024

          小さな紙漉き 手から湧き出る‥小さな気づきJan.2024

          久しぶりの水仕事から思うこと 頂いた年賀状のお返事にと、小さな紙すき。 うちにある、とびきりの紙をちぎり。 去年育てたカレンデュラの花弁やカモミール、長く長く咲いて、やっとの寒さで朽ち果てようとしているマリーゴールドの塊になった種をほぐしながら、どんなお手紙にしようか、想像にふける。 種を漉き込んだ手紙、土に埋めればきっと芽が出る。そんな春の便り。 美大生の頃、富山と岐阜の山間部にある五箇山に行って、楮から紙ができるまでの、そのとてつもない過程を学びに行った。 そし

          小さな紙漉き 手から湧き出る‥小さな気づきJan.2024

          『黄色と紫のメルヘン』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024

          『きいろと紫・層技法』 ごくごく淡い色を、赴くままに重ねていくと、ある瞬間から、色の声が聴こえてくる。どう動きたがっているのか、そんな会話のように筆を進めていくと、かたちが浮かび上がってくる。 今回はメルヘンのように、お姫様、魔女、王子‥それぞれを色にして、メルヘンを描くというプロセス。 もっとほんわかとしたメルヘンになるのかと思いきや、おどろおどろしい結末になった後味でいます(笑) 眩しいほどの内なる強さを持つ姫、これでもかと暗い世界へと誘う紫の魔女。両者の間を駆け巡

          『黄色と紫のメルヘン』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024

          『色を反対にする‥』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024

          『色を反対にする練習』  反対ってなんだなんだ?と取り組みました。 やってみると、言葉にできにくく、目で見える表層しか届いてこなかったので、えみさんのお話の中にあった、子ども心でやってみようと思い、後日、もういちど遊んでみました。 ただ単に力を抜いて、先入観なくやってみると、色を重ねる前に、色を近くに置くだけで、既に色が語り始めることに気付きました。ひと筆ひと筆、確かに進めることで、様々な感覚をそこに受け取っていることに驚きました。 最後に、ワーグナーさんの言葉に戻ると、

          『色を反対にする‥』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024

          色彩の個性byハウシュカシューレ『色相環・層技法』Dec.2023

          『層技法・色相環』 たくさんの色があり過ぎて、はじめはそわそわした気持ちが続きました。 それでも、陽だまりで、もぐら叩きゲームみたいに、あっち乾いたら、トントン。こっち乾いたらトントンと、無心に色を重ねる内に、あのグッと深みを帯びる瞬間が来ました。 そうなってからは、心も落ち着き、色が鉱物のように硬みを帯つつ、それぞれの色が虹のように光を放つ感じさえしました。 なんだか落ち着かなかったのは、余白の白があったせいかもしれません。 全色を混ぜた色を、余白に重ねていくと、奥

          色彩の個性byハウシュカシューレ『色相環・層技法』Dec.2023

          『雷の日・晴れの日』芸術療法byハウシュカシューレDec.2023

          『雷の日・晴れの日』 揺さぶるものへの脅威/ものすごい安心感 ものすごい力み/身体の芯からのゆるみ 力の入った集中/ゆるんだ集中 呼吸も力む/たおやかな呼吸 対象への距離感/対象への一体感 絵の中で、色彩の中で、こんなにも両極端をみたことに驚いています。 息子さんと友人たちのエピソードのように、わたしたちは、両方を生きていることにも深く納得しました。 困難な出来事や、問題と思っていることも、多分、出来事の大小に関わらず、こういう世界を行き来しているのかと思うと、心底驚

          『雷の日・晴れの日』芸術療法byハウシュカシューレDec.2023

          『洞窟の絵』芸術療法byハウシュカシューレDec.2023

          『洞窟の絵』 3つの青と、息子さん達の思春期のお話に、静かに涙溢れる自分がいます。 洞窟の光、ほんとは1ミリでもいいくらいの気分でした。なんなら洞窟で埋まったっていいくらいでした。 うちの長男もまさに15歳で。なんだかんだ私だって自分という人生を一回しか生きてないわけで。私はどう力になれるんだろうと、何を伝えられるんだろうと、日々試行錯誤してきたけど、結局のところ(義務教育最後の年にして)何もできないことを痛いほど知ったというか。 『‥出口を見つけ、自分の足で歩いてい

          『洞窟の絵』芸術療法byハウシュカシューレDec.2023

          『黃・青・赤』色彩の個性byハウシュカシューレDec.2023

          『黃・青・赤』層技法 今回は層技法で色の個性を体験していく。 ひと乾きして、さて次にどの色をのせようか? 一筆ごとに、僅かながらも、何かがものすごく変化していくのを、毎回見ていたような気がします。 透明感もなにもかもを通り越し、どこまでどう色が重なるのか、わたしは何を繰り返しているのか、瞬間的に感じるものを頼りに進めました。 後でワーグナーさんのテキストを読むと『‥重い感じの色が作り出されると、光や軽さへの欲求が高まります‥』 あぁ、そういうところを行き来していたのか

          『黃・青・赤』色彩の個性byハウシュカシューレDec.2023

          芸術療法byハウシュカシューレOct.2023

          『自閉症・癲癇のための療法』 魂の保護を必要とする子どもたちへ フォルメンもそうですが、ぬらし絵も、胸の中の同じ場所が(みぞおちの上辺り)『よいこらしょ、よいこらしょ‥』って、無言で呟くような、こころがかなり頑張っている感覚を覚えました。 出来事や人に対して、判断することなく見よう‥と思っても、次の瞬間には先入観や判断をくだしていることに気づいてしまうくらいに、頭ってフル稼働しているんだなって。 フォルメンの線ひとつとっても、線の動きに乗ろうと全集中でついていく心と手。

          芸術療法byハウシュカシューレOct.2023

          『魚の絵』芸術療法byハウシュカシューレ Nov.2023

          もう、波を、水の動きを青で動いただけでもう、これで終えてもいいんじゃないかという、ただただ、動きとカタチを見つめ、、、。 意外にも少ない魚に目を凝らし、魚を釣るようになんとなくなカタチに赤で命を宿していくと、絵が少しづつ動き始める感覚が、、、。 また青に戻ると、水音が聴こえてくるかのように、魚たちと共に泳いでいる自分がいるというか、水に入り込んでいる自分がいました。 わたしは海でも湖でもプールでも、泳ぐのが大好きなので、ザブンと絵の中に飛び込んだような楽しさと、青の流れ

          『魚の絵』芸術療法byハウシュカシューレ Nov.2023

          色彩の個性byハウシュカシューレOct.2023

          今日も色彩の個性を学びます。 色を感じながら、動かしながら。 そこに生まれたものを、学びます。 試して得る感覚がこうも変化することに、改めて驚きます。 なんだか今日は、まるで人格のように色彩の拡がりと交わりを見てしまいました(笑) ライラック、緑、作られた色と、紙上で混じり合う色と。無限を感じたひとときでもありました。 ありがとうございます。

          色彩の個性byハウシュカシューレOct.2023

          『広域・狭域の絵』芸術療法byハウシュカシューレDec.2023

          『狭域の絵』 終始、青に心を惹きつけられている自分を感じながら進んでいきました。 光が射しても、その気持ちは緩むことなく、どんどんと明るく白く抜ける空間だけが、それを緩めてくれるというか、安堵を与えてくれるような。 見失いがちな心の抜けを、思い出させてくれるようでした。 あの真ん中に行ったら、きっと眩しさで目が開けられないんじゃないかなぁ。 今の気持ちのあり様が、この絵に感じることから逆に浮かび上がってくるようでした。 『広域の絵』 関東平野の端っこに位置するうちからは、

          『広域・狭域の絵』芸術療法byハウシュカシューレDec.2023