猫娘曰く。399-あの時を忘れてはいけない(うつ)

05-23-22 Mon

はお。椛です。

つらいことがありました。悲しいことがありました。それでも前を向こうとしました…

我を失った日から3年は経ったのかな。3次元のこの世界では何もないように見えているけど、心の切傷は縫合されていないまま。あらあら、まだ手が届いてないんだね。

 ’ あの時のことを忘れてはならないよ。

すべてがなくなったその日から、我を取り戻すまでのこと、これから生きていく上で、誰かに手を差し伸べるためには忘れてはいけないことなんよ。

 ’ なんで?

闇の中、泥沼のようなものに埋もれた心に光が注がれ水を浴び、我を取り戻した経験は役に立つって。誰よりもわかっているはずっしょ。

 ’ 休みだよ。楽しくなかった‥

 ’ 今日は何曜日だっけ。何時?

 ’ なんだ「何も」しなくたって生きてるじゃん。

 ’ あ、これって何もしなければ死ねるかも?

 ’ 通院?余計なことしなくていいよ。
 ’ 生きちゃうじゃん。

「うつ」と診断され休職になるまでは毎日のように14kmは歩いていた。それが当たり前だったね。途中の調神社に立ち寄り、拝殿するのが日課だったの覚えてる。

春は桜が咲いていた。

秋は一面にイチョウの絨毯ができていた。

ずっとずっと歩いていたんだ。

そうして迎えたいつか秋の日、何かが吹っ切れた。ここから休職が始まったんだよね。


見えるのはいつも天井だ。白い壁紙がきれいに貼ってあるけど、境目が少し見えるのかな?どうでもいいね。

忘れちゃいけないこの気持ち。本当の気持ち。からっぽの気持ち。

 ’ もう覚えてないでしょ。

 ’ 半年くらいが経って、ようやく目に光が見え始めたのは覚えてる。

 ’ はは。でも字も読めないし書くこともできなかった。

でも、繰り返し繰り返しで感情を取り戻し、絵を見ることができるようになって、字も読めるようになったんだ。アニメでなっ。

アニメや漫画、音楽のチカラは驚異的だったなぁ。みるみると…

最初に取り戻したのは「悲しみ」だったね、続いて「やさしさ」。次に「笑い」そして「驚き」。退屈な日々に感情が混ざるようになったけどさ、最後まで「怒り」は戻らなかったのはなぜだろう。今も「怒り」の感情はほとんどないみたいだし。


忘れてはいけない。記憶に残っているからできることもあるし、自分をセーブすることができるようになってるんだもんね。

わたしが頭をポコポコ叩いて正気に戻さなきゃ。治ることはないだろうけど進化はさせてやる!