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欲しい刀や刀装具がちらほらと出てくる季節

いや、そんな季節はなく年中ちらほら出て来るのですが…。

昨年学んだこと。

①「勢いで買わない」
②「まぁ買っとくか、くらいの気持ちで買わない」

①については、何日も考えすぎる位でも物足りない位という事を最近今まで以上に実感する。
1ヶ月悩んで欲しい気持ちが薄れるものもあれば、3か月くらいして欲しい気持ちが薄れてくるものもある。
なので1ヶ月程度悩んだくらいで長期的に満足の得られる物が買えるかどうかは博打感がある。
しかし初見で勢いで買って満足感の高い物もある。
…が、稀。
稀だが最近買った蛇図の成木鐔は良かった。


ヤフオクは辛い。
画像判断のみというのも勿論だが、否が応でも大体6日間という検討期間が決まっている。
6日間は気持ちを整理する上で極端に短い。
画像は加工されていることもあり分かる範囲も限界はあるので、値段にもよるが最後は「まぁ買ってみて届いてから細部見てみるか」という博打精神で買ってしまう事も多い。
そして得てしてそういう気持で買った物で半年後も良いと思えている率が極端に低い。
これは自分自身の眼にも問題があるのだろうが…。
届いた瞬間は「結構良い!」と思っていても飽きが来るのが早い事もある。

ただ稀に、本当に稀に、1年経っても愛おしいニヤケの止まらないものに出会える体験を過去一度してしまったから時々覗くのを辞められない。
一種の中毒症状に似たものなのかもしれない。
質の良い物を安く手に入れたとかそういうお得感の話ではなく、店でもあまり売り物として見ないような珍しい物であったり、思いのほか質の良い物を手に入れられたという喜びに近い。

頻度で言えば1ヶ月に2度くらいは良さそうと感じる物に出会うが、全部買っていたらキリがないし場所も取る。(因みに後で振り返ってみるとその中でニヤけるぐらいのものは10に1つくらい)
大体そういうものは鑑定書が付いていない事も多いので手放す時には困る事も多い。
日刀保の鑑定に出しても返却まで半年近くかかるので正直面倒であるし…。
という事でここ暫くはヤフオクでの購入はしていない、が、とりあえず買ってみたいと思う品は結構あるので困る。

刀も何が琴線に触れるか自分でもなかなか分からない。
1年前に見た時はそうでもないと思っていた物に今心惹かれる事もあるし、逆もしかりだったりする。
自分の好みも時と共に移り変わるので難しい。
買う時も「どんなにお金をかけてでも欲しい!」という状態で全ての物を買っているのかと聞かれれば、そんなこともない。

複雑に揺れ動く趣味嗜好の中で、その一時の気持ちで買い、長い期間飽きずに愛好するというのはなかなかに奇跡に近い事なのではないかと最近感じる。

今年は一体どんな作品を入手できるだろうか…。
そして何を手放すだろうか…。


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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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