初めて買った茶碗、ついに届く
先日購入した茶碗が遂に届きました。
開けると布にくるまれた陶器がプチプチにくるまれた状態で入っていました。
作者である隠崎隆一さんの陶歴も入れて下さっていました。
まさか岡山県の指定重要無形文化財保持者の方とは…。
私の場合作者の方の人生や考え方に惚れて買う場合と、物に感動して買う場合の2パターンで物を買っている気がするのですが、今回は後者でした。
故に実は作者さんについて購入前に調べておらず。。
しかしやはり凄い方が作られていたのですね。
対面。
おおぉ…。
お店で見る雰囲気と自宅で見る雰囲気、また少し違って見えるのですが、やはり渋さと変化が溜まらない。
底面の陥没したような感じがまた光悦っぽくもあり良い。
中には無数のひび。(ひびという表現が正しいのかは分からないが)
色の変化も面白い。
星のように見える部分をルーペで見てみると、青かった。
下地の青が出ているのだろうか。
ついでに他の部分もルーペで見てみたが、何なのだこの変化の多さは…。
部分的に見ていくととても1つの陶器の中での変化とは思えない。
これが釉薬による変化なのだろうか?
色の変化、艶の変化、形状の変化、凹凸の変化、肌触りの変化、持ちやすさの変化、照明による見た目の変化…刀以上に変化に富んでいる。
初めてでもこれだけ変化に気が付けるのだから得てして刀よりも変化が分かりやすいのだろう。
特に触る事で楽しめる部分が刀よりも圧倒的に多い気がする。
刀は茎の錆の風合いなど楽しめるが触って楽しめるのはそこと鎺くらいだろうか。
現時点では触って見ているだけなものの、茶碗を実際に使う事で味覚なども加わるのだろうか?
茶事などで使用する場合は茶室という非日常の空間で更に五感が研ぎ澄まされて気付く事も多くなるのだろうか?
もしそうだとしたら何とも贅沢な趣味であるように感じます。
今度実際に使ってみようと思います。
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それでは皆様良き刀ライフを!
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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