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「刀からあなたは選ばれるのか?」展の様子

本日月曜日はギャラリーがお休みでしたが、1/20、1/21と早くも展示会が始まって2日間が終了しました。1/28までですので残りあと6日です。
という事で今回は展示会の様子をちらっと報告です。

刀の展示時間は毎日12:00~19:00
毎日オープン前と終了後に刀の出し入れを現代刀匠の川崎晶平さん、小澤茂範さんが行われています。(ギャラリー自体は2時間オープンですが、上記時間外は刀の入っていない空のケースが展示されているのみとなります)

川崎晶平刀匠
小澤茂範刀匠


①通常時の様子

皆さんじっくり刀と向き合っている様子が見て取れました。
美術館などと違い刀を10㎝程度の距離で見る事が出来ますので、沸の粒まではっきり鑑賞する事が可能です。
いつも美術館で見る刀とは少し違った刀の印象を受けるかもしれません。

その場に刀匠さんがいらっしゃいますので、気になる事は是非色々聞かれてみてくださいね。

尚ギャラリーは勝手に出入りするスタイルですが、暖房など付けているので手前のドアが閉まっている場合があります。
基本的に川崎刀匠、小澤刀匠、中村の誰かがギャラリー内に常にいますので誰かがドアを開けるかと思いますが、誰もいない場合はドアが施錠されている場合があります。
その場合すぐに誰かが下りてきますので、申し訳ございませんが暫くその場でお待ちください。
中で他の方と話している場合は気が付かない場合もありますので、その場合はお手数ですがご自身でドアを開けて頂き中にお入りください。


②ギャラリートーク

1/20、1/21にはギャラリートークが行われ、刀匠さんによる自身の刀の解説がありました。(次回は1/27(土)13:00~13:30を予定。予約不要)

当初中に納まる位の方しか来られないと思っていたのですが、初日という事もあってかギャラリートークは盛況でドアを開放して行われました。
ご来場くださった皆様ありがとうございます。

③展示刀

1/24に展示刀の入れ替えが予定されていますので、今まで展示されていた刀の紹介です。


・山姥切国広写(川崎晶平作)

刃長70㎝、反り2.6cm。山姥切国広に倣い作られた太刀。

潤いある地鉄に地沸がしっかりつき、夜静かな部屋で鑑賞していると疲れが取れる部類の刀に個人的には感じます。一方で切先は大切先で火焔帽子となり、炎が燃えるように見えるなど覇気があります。
力強さと静寂が共存している印象の太刀に思えました。


・脇差(川崎晶平作)

刃長32.6cm、反り0.5cm

南北朝時代の姿に倣い製作された脇差。
太刀同様に地鉄に潤いがあり、地には大き目の沸が見て取れます。
二本樋の上にはうねるような地景もあり変化の楽しめる見飽きない作ですので、是非近くで何度もチューチュートレインしてご覧ください。


・皆焼短刀(小澤茂範作)

刃長24.4cm、反り0.1cm

裸焼きは土置きしないで高熱に熱した刀身をそのまま水へ入れて急冷する焼き入れの仕方ですが、その時の水の蒸発する様がそのまま刃文として焼き付いているような躍動感ある刃文となっています。
この刃文の形は人の手を介さない、完全に自然が作った形である点も面白く自然の力を感じる短刀に感じました。


・お守り短刀(小澤茂範作)

刃長15.5cm、反り無し

こちらは朱色木瓜家紋合口短刀拵が付帯。
同じく裸焼きとの事ですが、刃取りの方法もあってか先の短刀とは受け取る印象も異なります。
こちらの方が優しい印象を個人的には受けました。


④小物の販売も

ギャラリー内では刀や短刀の他に刀匠の方が製作した小物も販売されています。

(画像出典:刀鍛冶 晶平X
刀と同じ素材で出来た刀アクセサリー。amazonで革ひもを買えばネックレスにもなりそうです
芯金を革金で包んだ作刀時の様子を表したマニアックなストラップ。
刀を知らない友人に説明すると間違いなく盛り上がります。
ぐるぐるネックレス。
ぐるぐるに何か意味が込められているのかは次回小澤さんにお会いした際に聞いてみよう。


⑤「刀選会」の参加について

尚、今回以下から事前予約して頂く事で実際に両名の作を実際に手に取れるイベントも開催中です。
ご希望の方は以下からお申込みください。


⑥終わりに

残りあと6日間。
川崎刀匠、小澤刀匠共々、皆さまに会えるのを楽しみにしております!
知識のない私などが行って良いものか…と悩まれている方も是非お気軽にお越しください^^
尚私、中村は1/25と1/27、16時ごろまでギャラリーに在廊を予定しています。刀談義だけしたい方も是非お越しください。


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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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