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転々としている刀

大刀剣市のカタログや色々なお店のHPなどを見ていると2年位のペースで色々なお店を転々としている刀や剣がある。
これが結構ある。
大刀剣市のカタログだけでも順に眺めていると15年の間位でお店を3~4店くらい周っているものもある。
カタログで見た刀が別の刀剣店のサイトに並んでいることも良くある。

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誰かが買って別のお店に売ったのか、はたまたお店同士で交換や売買をしているのか分からないがあまりに短期間で転々としている物は少し怖く手を出しづらい。

手放したくなる何か理由が潜んでいるのか、それとも持ってから運が悪くなるなどスピリチュアル的な何かがあるのか、と疑ってしまう。
私の場合後者は気にならないので気になるのは前者が理由だろうか。
しかも写真だけ見ると物自体がとても良さそうに見えるからまた困る。
指定はというと重要刀剣などの指定を受けている物も多い。

一度誰かの元に納まった刀というのは平均してどの位その場にあり続けるのだろうか。10~20年位なのだろうか。
勿論数か月で手放す人も居れば40年近く持ち続ける人も居るだろう。
その人の中でその刀に対しての気に入り具合、琴線に触れるかどうかというのはやはりかなり大きい部分を占めているはず。

そういえば40振50振と集めるコレクターは集める時は良いものの、やはり数を減らそうと整理する時に悩むらしい。
年を重ねる毎に手持ちの刀を減らす人が多いらしいので、予めあまり増やさないでお気に入りの刀を常に傍に置いておく位が、長い目で見て良いのかもしれないですね。
因みに今私の手元には5振ありますが、数が増えれば増えるほど1振に掛けられる時間や愛着は分散され減っていくのを感じ、管理的にもそろそろ限界な気がしています。(あくまで私の場合)

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聞くところによると40振ある人は大半の刀を蔵に入れっぱなしで年に1度だけ手入れという人も多いです。
このように長く所持する人でも、放置して結果的に40年持つ人も居れば、大切にしながら40年持つ人もいる。
では、放置して40年市場に出てこない刀と、1~2年ごとにお店を転々とする刀どちらが良いのか。
これであればまだ転々としている刀の方が良い気もするが。
うーん、やはりどっちもどっちだろう。。
しかしそんな事は些細な事と気にせず、あくまで刀そのものを見て気に入って長く持てるに越した事はないですね。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)プロフィール_1

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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