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コレクション情報さんの東京刀剣展示会へ行ってきました

昨日はコレクション情報さんの日本刀展示即売会にお邪魔してきました。
コレクション情報さんは岐阜の刀屋さんですが、全国各地で刀の展示即売会を実施しているお店です。
1月には毎年東京でも展示が行われており、私自身も展示会にお邪魔させて頂くのは4年目でしょうか。

(画像出典:コレクション情報

店員さんに声を掛ければ誰でも刀を手に取れるので、初心者の方も行きやすい展示かと思います。勿論初めての場合は刀の持ち方なども教えて頂けます。

私も4~5年前、刀趣味間もない頃に緊張しつつも見て良いですか?と聞くと、「はい、どうぞ!」と見せて頂けたのを覚えていますが、声を掛けると意外にあっさり持たせて頂けますのでぜひ勇気を出して聞いてみてください。(当時は初めての来店だったのと、私自身もSNSで顔出ししていなかった時代なのでお店の方とも見知り状態ではありませんでした。)

場所は有楽町駅降りて目の前の東京交通会館地下1F。
受付に名前を書いて入るとすぐ左手に鐔などの刀装具、右手に居合刀が、奥にいくと数十万円から数千万円の刀まで、古刀から現代刀まで並んでいます。

個人的に今回気になったのは以下の南北朝頃の長船則直という刀工の作でしょうか。初めて聞く名前の刀工です。

上の太刀

茎をすこし摺上げて、はばき1つ分くらい区が送ってあるようにも思いますが、状態もよく製作当初の状態を良く残しているように見えて心に来るものがありました。長さも2尺6寸と長く踏ん張りある姿。
写真では上手く写せなかったのですが、映りも出ています。
特保250位かなと思い価格を見ると168万とあり驚き。
よく見ると鑑定書が無かったのでそれが理由かもしれません。
鑑定書が付くかは私には判断出来ませんが、鑑定書無くても楽しめそうな刀だなと。
時間があればもう少しじっくり見てみたい太刀でした。

次がその下にある守家と金象嵌の入った大摺上げの脇差。(「守家と金象嵌銘がある」として特保指定とのこと)
この辺りの刃文が古調で個人的にとても好みでした。
古備前風に見える刃文が好きなのかもしれません。

次は何ともゴージャスな金無垢金具の付いた太刀拵。

なんと鐔だけで重さが284gとのこと。
普通の鉄鐔が大体100~150g位な気がしたので大体2倍位重さがあります。
18金としても鐔だけで200万以上してしまいそうですのでもはや資産。
しかも魚々子や家紋、耳部の鑢の入れ方など非常に丁寧に作り込まれている様子が伺えます。
幕末から明治頃に掛けての作との事ですが、何とも豪勢な時代ですね。
そしてその頃の金工はやはり技量が高し…。

こちらはサイトにも掲載されていました。

拵の下に展示されていたのは人間国宝の天田昭次氏の太刀。
最初天田氏の刀身も付いて550?!と驚いたのですが、流石にそれはなさそうです。

刀装具コーナーは成木鐔などあるかと期待して行ったのですが、今回はありませんでした。古金工系は少し出ていましたが見送り。
目線を動かしていくと、地味にカタログを見て欲しいと思っていたムートン(羊)鐔拭きが。
これで鉄鐔を磨くと一体どんな感じになるのかずっと気になっていました。
という事でこの機会に購入。
早速家で使っていきたいと思います。

ふわふわで気持ちいい。


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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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