見出し画像

長光と景光の地鉄の違い

本を読んでいて刀が視えている人の凄さを痛感した。

画像1

(画像出典:「備前刀-長船鍛治の巨匠 長光展」より)

それが長光と景光の地鉄の違い。
私はまだ違いが全く分かりません。。
鑑定会では長光と入札して景光だった時に同然だ!イェーイ!と満足しているレベルの私には絶対に到達出来ない境地なのだろう。

しかし気になる!
地鉄にそんなに違いがあるものなのか?!

という事で長光と景光の地鉄の画像を見比べてみることにしました。
本当は今手元で実物を比較出来れば自分の視点で書けるので良いのですが、流石にそんな名刀が2振ぱっと出てくる状態には残念ながら無いです。

①これは長光?景光?

5枚地鉄の写真を並べてみました。
それぞれ長光、景光どちらか分かりますでしょうか?
皆さんもゲーム感覚で遊んでみて下さい。
答えはリンクをクリックすると有ります。

画像3

(画像出典:刀剣ワールド

画像4

(画像出典:刀剣ワールド

画像5

(画像出典:刀剣ワールド

画像6

(画像出典:yuhindo.com

画像8

(画像出典:yuhindo.com


②日刀保の指定書での表記の違い

勿論全ての書き方を網羅したわけではないですが、大体このようなパターンかと。

長光

・小板目肌つみ、杢交じり
・板目肌、地沸つき
・板目肌杢交じり
・板目に杢交じり、処々流れ、地沸細かにつき
・板目肌立ちごころに大板目・流れ肌交じり

景光

・小板目肌よくつみ、肌立ちこころがある
・小板目に杢、流れ肌交じり、地沸よくつく
・板目総じてつみ、地沸微塵につき
・板目やや肌立ち、処々に荒れた肌交じり、総体に地景入り
・小板目肌つみ、地沸こまかにつき、所々大肌出る

うーん、どちらも似たような感じです。
小板目肌がつんで杢交じり、地沸が良く付いている感じは共通しています。
大肌が出たりは研ぎにより減っている可能性もありそうなので、健全な状態ではもしかしたら違いがはっきりと出ているのかもしれない。
「古刀新刀刀工作風事典 著:深江泰正」を見ると景光の鍛えを「小板目よくつむ。長船物の中では最も地がねの綺麗なのが特徴である。」と称賛されています。


③結論

期待していたような決定的な違いというのは地鉄の画像を見るだけではいまいち分かりませんでした。
但し、実際に本には「景光と長光はまた地鉄に異なる」と書いてあるように実物を見比べれば何か違いが分かるのかもしれない。
見極められる方いらっしゃれば両者の地鉄にどんな見え方の差があるのかや見分けるポイントなどご存じであれば是非教えて頂けると嬉しいです!


今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はハートマークを押して頂けると嬉しいです^^
記事更新の励みになります。
それでは皆様良き御刀ライフを~!

画像2




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?