以前刀箱と卓上刀箱をお納めさせて頂いた刀剣店「西海道薩摩屋」さんが遂にオープンされたようです。

①西海道薩摩屋さんについて

お店のサイトはこちら↓

西海道薩摩屋さんは鹿児島県薩摩川内市に出来た刀屋さんで、鹿児島の郷土刀でもある薩摩刀の魅力を伝えたいという思いから創業されたとの事です。
店主の方も薩摩刀が大好きなようで、扱われている刀（HPに掲載されている刀）は現状全てが薩摩刀。
以前お話した時もとにかく薩摩刀が好きと仰っていました。
薩摩刀愛を感じますね！

因みに薩摩刀と言えば有名所だと新刀最上作にして大業物の「主馬首一平安代」や、同じく新刀最上作で大業物の「主水正正清」、薩摩新々刀の双璧「奥大和守平朝臣元平」「伯耆守平朝臣正幸」などが挙げられます。
私は薩摩刀の印象は匂口が深めで刃が明るく、荒々しい大きめな沸が所々について、刃中に砂流しなどの働きが盛んで見所が多い、といったような印象があります。

因みにHPでは刀展示ケース（刀箱）に内蔵した刃文ライトと地鉄ライトを使用して撮影下さっていました！嬉しいです。

②普通の刀剣店とちょっと違う所

薩摩刀のみを扱うというのも拘りがあって面白いなとも思ったのですが、もう一つ面白いと感じた点がありまして。

それが、こちらのお店は別荘「西方海岸貸別荘」の受付事務所としての役割も兼ねているという点。
別荘「西方海岸貸別荘」は6~12名で使用できる海が目の前に見える贅沢な別荘です。

別荘「西方海岸貸別荘」のサイト↓

つまり別荘に泊まりに来た人が受付をする際に刀に遭遇するというサプライズ。
こうした唐突な刀との遭遇から、日本刀の美しさに気づき刀に興味を持ち始める人が増える可能性のある場です。
普通の刀剣店は入るのに敷居の高さを感じる所も多く、刀に興味がない人が入る事はほぼないはずです。
新しい愛刀家を増やす事がなかなかに難しい場所でもあります。
一方で西海道薩摩屋さんは刀に興味がない人が訪れる可能性の高いお店です。
こういった点が他の刀剣店とは少し異なり面白いと思うと同時に、将来の愛刀家を増やす意味でもとても可能性のある重要な場所に感じました。

③終わりに

場所的に近くに空港が無くアクセスが悪いので、県外から行くとした場合は鹿児島空港でレンタカーを借りて別荘も併用して何泊かする、といった行き方の方が良いかもしれません。
もし鹿児島県に旅行をお考えの方は選択肢の一つにされてみては如何でしょうか。

因みに刀自体は通信販売も行われているようです。
到着後3日以内の連絡でクーリングオフ制度があるようなので安心ですね。

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それでは皆様良き御刀ライフを～！

↓この記事を書いてる人（刀箱師　中村圭佑）

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。