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KATARAの小説

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KATARAのオリジナル小説です。いずれもKindle本で販売中。ぜひ試し読みをどうぞ。
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#双子

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -11-

その日はそれで終わったものの、お互いがお互いを意識する微妙な空気が続いた。 クリスがノー…

KATARA
4年前
6

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -10-

その夜。宅配ピザの夕飯後にジェシーは学校での発表会が迫った演劇「不思議の国のアリス」の衣…

KATARA
4年前
2

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -9-

3人の空気が変わったのは新しいアパートに越した頃。引越しの当日からかもしれない。 トーマ…

KATARA
4年前
3

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -8-

それでもある夜、強い雨が降る夜にジェシーは言いかけた。 ベッドで本を読んでくれたクリスが…

KATARA
4年前
1

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -7-

働き始めたのは2ヶ月後だった。再びウェイトレス。しかし前の店ではなく別の店だった。以前の…

KATARA
4年前
3

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -5-

ジェシーは本当の父親を知らない。名前のレイモンドだけで顔は知らなかった。酔うと暴力を振る…

KATARA
4年前
1

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -4-

翌週の土曜日、ジェシーはホノルル空港あらためダニエル・K・イノウエ国際空港からハワイ島行きの便に乗った。所要時間は約50分。そのあいだにクリスとのことを思い出した。    *** ジェシーがクリスにはじめて会ったのは4歳の時。クリスはケイトの再婚相手トーマスの双子の弟だった。トーマスとケイトに連れられて行った地元のレストランでクリスは待っていた。ボックス席から立ち上がって近づき「はじめまして」と笑い、 「弟のクリス」と振り向いて紹介したトーマスとそっくりでジェシーは混乱

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -3-

ジェシーが帰宅したのは夜8時すぎ。母のケイトはいつもの赤ワインを傾けすでに酔っていたがジ…

KATARA
4年前
2

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -2-

しかし立派なことは言えなかった。取材をさせてもらっていると実際ひどくは書けない。書けば恨…

KATARA
4年前

小説 【 あるハワイの芸術家 】 -1-

その日ジェシーが訪れたのはロイヤル・ハワイアン・センターの2階にあるフレンチレストランで…

KATARA
4年前
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