守月かたり

「お守りの声になれますように。」歌、作詞作曲、詩

守月かたり

「お守りの声になれますように。」歌、作詞作曲、詩

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うたう・つくる理由

ぱっと出てくるのは マイクの前 自分の声が入っていく感覚 ステージの上で歌える時間 が好き ステージの上で歌う自分は好きになれる 人前に立っても自信が持てる シンプルに「好き」だから っていう理由。 奥底にあるのは 今までチャンスを自分で潰すことが多い人生だった 本当にやりたいことから目を背け続けて、本当は聞こえている自分の声・小さい頃からの夢に向き合えなくて、ずるずる引きずってきた 勇気が出せなかった 逃げる理由を作って挑戦しなかった 他人も自分も信じられな

    • ライブに行く理由

      私はライブに行くのが好き 生活の中での優先順位も高い でも、なんで高いチケットをとってまで遠くまで足を運ぶんだろ それは 「学ぶため」が大きな理由 だけど、それだけじゃないな 過去・今のモヤモヤを その瞬間は、消してくれる 過去・今のモヤモヤが その瞬間は、強制的にきえる 余計なことが考えられなくなる からかな 光と音が融合した、癒しの旅館 非日常と余韻を共有する、一緒に帰る場所 をつくることが夢の、ライブ好きな友達が言っていた言葉 「ライブはその一瞬。

      • 部屋

        今日?昨日? 私の中ではまだ今日だから、今日! 約5年住んでいたお家から引っ越して、一人暮らしを始めるみたいです。 深夜すぎるけど、何か書かないと落ち着かないので今まで住んでいた部屋のこと、書きます✏️ さっきいた部屋は、これから他の誰かの部屋になる 初めてできた、自分の部屋だった もう後がない中、たくさん失敗した部屋 人生終わった と思っていた。 けど、生きている限り終わらないと気付かせてくれた部屋 思いがけない場所から手紙が届いた部屋 それは私を拾ってくれた

        • 『開示』

          壁壁壁壁壁 私の中の真っ暗闇は、檻の中に閉じ込められている 耳を塞いでも通り抜けてくる雷 あぁ、なんで私はこんな土地に植えられてしまったんだろう 「置かれた場所で咲きなさい」 なんて、 ふざけないでよ。私を縛り付けないで。 ずっとそばにいるからねって言ってくれた 目の前で冷たくなった 雷のお葬式なんて行きたくない 行かなきゃいけない このまま、たった独り 灰になって、空に呼ばれて、散っていくのかな 3.2.1… 誰かが私の手を想いっきり優しく握った 同じ この人も

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        うたう・つくる理由

          『立体と面の狭間』

          7センチ以上のヒールを履いていた 私が右肩を叩いたハイヒールの立体は 私を置いてスタスタと学校の自動ドアに向かっていった 金魚鉢の中の制服に 錆びれたプライドに 落胆と逃避行のモラトリアムが私で 積み木が崩れたあの時から、私の延命治療をしてくれるのは「面の世界」だけ と思っていたけれど、なんだか最近はちょっと変だ 握り返した手を押しやっても 手がそこにある。扉が開けてあるような ヒールを脱ぎ捨てて、厚底サンダルに履きかえる。 裸足はまだ痛いんだ 背伸びもするし 「

          『立体と面の狭間』

          『歩く、渋谷区』

          いつもとは逆方向に足が動く ドアを叩いても返事だけで開けてくれないから 私はさよならを言った 「一緒に行こうね」 口約束した、くまちゃん温泉 信号機の赤色で人は止まる 信号機の青色で人は進む でも 見えない線で繋がっているだけの打ち込まれた文字では、人は動かない そういえば、来週は友達と同じ道を歩く クリームソーダの喫茶店 おすすめの本屋 チーズケーキがおいしい白ウサギ モノクロの道に色がついたよ 未来の自分より。 2023 6.8

          『歩く、渋谷区』

          『ゴールデンなんかじゃねぇ』

          右上の裏唇 白っぽい楕円形の生き物が逃げてくれない 私の周りの大きな口たちが 脳と心臓をスクランブルエッグにしようとしている 醜く愚かで低次元な感情 〝嫉妬〟という悪魔を飼い慣らしている 紙状のプロサッカー選手 私の悪魔は リードにすら繋がれていないようだ 「今日から、痩せる!」 最終日 深夜1時58分 私はチョコレートの包みを開けた 最後の一個の緑色 抹茶だと思ったのに ピスタチオ カレンダーの予定が隣にずれること お弁当を机と椅子だけの教室で食べること 泥の中

          『ゴールデンなんかじゃねぇ』

          『耳から手への「太陽が雪に……』

          太陽が雪に ささやいている 木漏れ日の間からみえる 燦々と降り注ぐ雪に 僕の家の前の 郵便ポストに積もっている 白くて 透明で 皮膚の内側に染み込むような雪に 雲・光・青・緑 向こう側から聞こえる声で 僕の体が静かに揺れた 僕の名をささやいている あの声は? 2023 4.25

          『耳から手への「太陽が雪に……』

          『はじめましてアクロスティック』

          するめイカ  ずっと噛んでる3時間 きんようびの4時限目 はろー!hello! るんるんは得意です かみなりドーン、、、 2023 4.18

          『はじめましてアクロスティック』

          『SAMPOEM』

          同じ本をみた お歌の人と一緒に DEATH 「自分の寿命、知れるなら知りたい?」 1つ席をあけたところにある 音の鳴る茶色の袋 2022122222の次の日 頭から降ってくる「あいうえお」では プレゼント箱は埋まらない 2022 12.22

          『居場所』

          僕、私 学校のトイレ 制服 変わっていく体、声 心のもやもや ガムテープで塞がれた口 喉に引っかかってる魚の骨 窓ガラスにぶつかって 翼が折れた鳥 出口が見当たらない迷路を たった1人 ぐるぐる歩いてた 「こっちにおいで」 2つに枝分かれした細い線を 絆創膏みたいに耳に貼り付けた 見えない波で繋がっているこの世界では 僕が私でも 私が僕でも なんでも良い 泣いちゃっても スカートをはけなくても いいんだ。 「いいんだよ」 2022 10.21

          『雨』

          ざわざわ イヤホンで閉じ込めた 学食の角っこ右奥 壁に書いてある ais ais ait 後ろから聞こえてくる、好きなアニメの話し イヤホンの片方だけ外してみた ななめ前から聞こえる音漏れ 好きな音たちに包まれた 私の左耳 2022 10.14

          『初めての詩の授業』

          苦手な子が座ってた ギターの人や 歌の人に 混じって とっさに閉じたパソコンの黒画面 教室の右側に見えた 音が鳴る茶色の袋 指先が届くまで、あと 2022 10.14

          『初めての詩の授業』