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悶え苦しむ時期は、精神修行をすべき時期だと割り切るべき理由

みなさん、おはようございます。

早いもので、新年になりもう6日が経ちます。(本稿執筆時は元旦ですが、、、)

昨年は1年を通して私自身はかなり悶え苦しんだ年でした。まあ、私自身が招いた結果だったので仕方がないと腹を括って対応していたのですが、それでも精神的にかなり滅入った時期があったのは事実です。

できれば悶え苦しむ時期がなく、お手軽、お気楽に人生を謳歌できれば良いのでしょうが、人間界というものはそうもいかないようです。

今回はちょっと変わった本をご紹介します。

その本のタイトルは、「 ドン・ファンの教え 」カルロス・カスタカスタネダ (著) 真崎義博(訳) です。

内容は、著者のカルロス氏がメキシコ出身の呪術師の弟子になり呪術を学ぶ過程を描いている体験モノです。

このように書くと、なんか如何わしいといいますか胡散臭いモノの体験記という印象を持ってしまいます。

実は私なんかは、読み出し当初は著者がメキシコのインディオの胡散臭い呪術を興味本位で体験しただけだろうとタカを括って読んでいたのです。

おそらく著者自身も最初は若者特有の怖いもの見たさ的な興味本位で呪術を学んでいたような印象を受けました。

ところが、師匠のドン・ファンと呪術を学ぶ過程を通して疑問に思ったことを問い、その答えについて著者自身なりに咀嚼。解釈している内に現代文明とは違う精神修行的な側面を見出していたことを読み進めているうちに気がついたのです。

なぜならば著者は最終的に呪術の修行を辞めてしまうのですが、その後に呪術の威秘術を学ぶ過程で得た体験や知識を現代文明的に分析・解析してインディオの独特な精神修行と哲学的な分析を行なったからです。

最初は植物を使ってラリった麻薬常習者の体験記の様相だったのが、師匠によって意図的に幻覚症状をもたらせながら、その精神世界から正しく戻ってくることを学ぶ過程を読んで、当初はやり過ぎではないかと感じたのです。

しかし、良く考えるとメキシコの気候や文化を考慮すると師匠のドン・ファンが行った手法が間違えているとは思えないのです。

日本や東南アジアとは違う環境で、精神修行をするのは呪術という手法を使う方が合理的で効率的と昔のインディオが選択したことを否定するのは如何なものかと私自身も読み進めている間に感じたからです。

また、本書の後半は呪術師ドン・ファンの教えを哲学的に分析・解釈しており読み進めるのが非常に難解でした。

本書を訳した真崎氏も、読者の読む視点によって様々な解釈が出来る稀有な本と評価されていたところを読んで、今現在自分が難しいと思いながらも感じたことを書き留めた方が良いと判断して今回書評としました。

あと、2〜3年後再度読んでどのように感じたかで自分がどの程度文化的に成長したかが理解できると思ったからです。

師匠と弟子の物語という手法を取りながら、独特な文化や哲学(しかも呪術も)を学べる面白い本でした。

それでは、今日はこの辺りで終わりにしましょう。


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