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ショートパンツのファスナーを縫い付けるぞ!(写真沢山‼)

最近格好いい靴を買ったので、それをカッコよくミスれににはショートパンツが要ると思って、ショートパンツを作りました。集中力を必要とするいくつかのポイントがあります。その一つはファスナーの取り付けです。簡単なようですが、頻繁にやっていないと順番は忘れるので、この生地で少し紹介しながら履歴を残そうかと。笑 そして誰かの役に立ったらさらに嬉しいです。

因みに昨日、Youtubeチャンネルを作りました!ご視聴よろしくお願いします。

では、本題本題…
まずは型紙の用意と裁断ですね。
型紙は次のようにハイウエストで前にプリーツ二つあって、後ろにダーツ二つあります。ベルトもありますが、私は使わないので作らない。そして前は持ち出し付きファスナーあきがあります。それを作っていきます。

裁断はいつも通り。私は型紙を透明のビニールでいつも作ります。長持ちするし非常に扱いやすいです。ある程度の固さがあるし、神と違って怪我することが無い。怪我というのは紙で指先を切るとこです(´;ω;`)ウゥゥ よくしてますので、ここは安全に。

私の大好きなチャコペンものってます。

ファスナーを取り付ける前にある程度パーツを組み立てます。
このように右と左足を組み立てます。プリーツと後ろにあるダーツももう完成していて、ポケットがある場合はその取り付けも済んでいる状態です。

赤い枠のところの縫い目はロックミシンで処理済
シームポケットももう作ってあります。

ではこれからファスナーの部分ですね。
まず、センターがどこにあるかを絶対に見失いように・見やすいように手縫いで赤い糸のようにステッチをします。

女性と男性のパンツのここの開け方は正反対になっています。伝統的にはね。
女性のパンツの場合はファスナーを左手で開けて、右に開く。
男性のパンツの場合はファスナーを右手で開けて、左に開く。
って感じですので、私は一応それを守っています。
例えば下記の本ではまさしくそう書いてあります(赤枠)。

Technical Sourcebook for Designers - Page 93 Jaeil Lee, ‎Camille Steen · 2014

その本では、男性の場合はいつも固定だけど、女性の場合はバリエーションありとも書いています。ただどういうう場合かはちょっと不明だからもうちょっと調べてみましょう。別の本ではこうはっきり書いています。
矢印のところからです。デニムやほかのカジュアル服の場合は男性の方向と同じであるべきだと書いていますね。まー混乱してきました^^;
どっちでもいいかも。

Practical Guide to Patternmaking for Fashion Designers - Page 341 Lori A. Knowles · 2014

本題に戻ります。女性服を作るので、表からみて右側の赤い縫い目(真ん中)から1.5センチのところでラインを引いて、そこを切り落とします。惜しみなく。

はさみを入れていく。因みに百均のはさみです 笑
切り落とした!

次はパンツらしい形を作っていきます。
下の写真に青い小さいはさみが指しているところ(あき止まり)までミシンで縫います。おしりの真ん中から股間までの縫い目ですね。

ミシンで縫ったらこんな感じになります。

次はその縫い目、縫い代を割ってアイロンを掛けます。

次に縫い代の始末をロックミシンでします。曲がっているところは気を付けてください。見返し、持ち出しの部分は特にですね。
右の足のところから始めます。さっきちょっと切り落としたそこから。(写真では裏が見えています)。

割った縫い代は一つずつ処理します。各足の。一緒に合わせて処理しないでください。写真にあるように、片足のはもうできていて、ロックミシン処理済とわかりますね(赤い線がある側)。そして黄色い矢印のほうの縫い代も個別に処理していきます。

全部正しくしたら、こんな風に見えると思います。

形が保たれるのはポイントなので、ここで接着芯を使います。私はかなり分厚いのを使います。番号は忘れた…
まずは見返しにアイロンで貼ります。写真で薄っすらわかるように、赤い糸で示した真ん中にぴったりではなく、0.5~0.7㎜程度オーバーします。
それは、赤い糸に沿って半分に折った時に、その折ったところがピシッと決まっていたようにします。

では、貼り付けてから赤い糸に沿って、接着芯が中に来るように折っていきます。

反対のところにも同じように接着芯をアイロンで貼ります。そこもあの赤い糸のラインから0.5~0.7㎜ぐらいはオーバーします。

持ち出しの部分を裁断します。私の場合はそれは、24㎝抱える8㎝でしたが、パンツのパターンによっては少しずつ違います。
目安でいうと、幅はお持ちのファスナーの幅(黄色い線)と同じか、それより0.5~0.7㎝ぐらい広い。長さはあき止まりまでのところ(赤い線)より2-3センチ長い。

では、裁断ですね。

それから裏に接着芯を貼り付けます。

貼り付けたら、表が中に来るように半分に折ってアイロンで固定します。

それから、先にの部分にきれいな J ラインを描きます。私はその為に赤いパターン(手作り)を使いますが、適当に滑らかなラインを素手で書いてもかまいません。そのラインの上を縫います。そしてできた先っちょを縫い目から0.5㎝のところで切り落とします。

裏返して、またアイロンを掛けます。しっかりフラットになるように。

まだ処理していない端の部分はロックミシンで処理します。

このようなのができます。ロックミシンから残った糸をその縫い目の中に隠します。隠すときに大きな針を使います。

ライブハックです 笑

次はできたパーツとファスナーとパンツを実際に重ねてみましょう。
こうなります。

重ねたら、さっき作った持ち出しの部分のまっすぐな一面とファスナーの一面をぴったり合わせて仮縫いをします。私は赤い糸でやりました。

次にまたパンツと重ねてみよう。
パンツの左側のあきに青い線は見えますね。それは真ん中の線からは少し離れていますね。そう!3ミリぐらいのところで同じ線を書きましょう。そしてそれが折れ線となります。

その折れ線とファスナーの務歯をぴったり合わせます。このように合わせてピンで止めていきます。

ピンで止め終わった後、また仮縫いをしましょう。このサンドイッチがどこもずれないように。
因みにサンドイッチの層は上から見てこのようになっています:
⓵パンツの左側(表)
⓶ファスナー
⓷さっき作ったJ文字の形をした持ち出し
こうですね↓

次にファスナーの務歯の近く(1㎜を狙おう)にミシンで縫います。

もうパンツっぽくなりましたね!できたら、赤い糸を取り除く前にセンターラインを一回しっかりチャコペンで書きましょう(写真では青線)。このようになります。赤い矢印は指しているのはあき止まりです。

できたら、パンツの右の部分をその青いラインにぴったり合わせて、ピンで止めます。

そのまま閉じたままでパンツの裏を見ます、そこに見返しとファスナーと持ち出しのサンドイッチができているはずです。
その状態にして、見返しとファスナーだけをつかみます。その二つはまだ縫われていない同士ですね。

その縫われていない同士をつかんでまずピンで止めます。ファスナーは片方からもう縫い付けてるので、ただそのファスナーが自由に重なった状態でピンでもう片方を止めます。

私はピンだけではやりにくいので仮縫いもします。このように↓

そのあとは、またパンツを裏返して、そこの前を止めていたピンを外します。この段階ではこのようになります。ファスナーの右側はまだ仮縫いしかされていないですね。

ミシンで縫うためにこのように広げます。

その広げた状態でファスナーの裏側から縫います。縫い目はできる限り務歯に近いところ(0.2㎜程度を狙います)でファスナーの終わりまで縫います。

ファスナーの終わりに近づいたらこのように見えます。

終わったらこのように見えるようになります。
閉じた状態では、パンツの右側が務歯を覆っているようになっています。閉じた状態で前からファスナーが見えないように。

最後にきれいな逆Jラインをミシンで縫って、完成です!
写真ではそのJラインが赤い点で表しています。
Jラインは縫う前にまずチャコペンか何かで書いてください。そのうえを縫います。裏もこのように生地二層とファスナーですね。
縫う時に、反対側の持ち出し部分を縫わないように気を付けてください!

ファスナーの縫い付けは完成です!お疲れ様でした!

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