京の詩写暦 2024年3月
「変わらない君が好きよ」
そういった君が
変わっていく
桜の下で
潤んだ目で
僕に笑いかける
いつも見ていた制服から
袖を抜いて
知らない人のように
歩いていこうとしている
変わらないでなんて言えない
変わらない僕に
変わりそうになるような
一言なんて言えない
「変わらない君が好きだけど
そばにいる君が一番好きだから
一緒になら変わっていこう」
桜を掴みそうに
差し出した君の手を
僕は握る
大人になって変わっても
そばにいることだけは
変わらないから
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