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【中国語】例文丸暗記の弊害


シンプルさがビジネスにおいては鍵


ビジネスにおいては、常に「時間」に関するやりとりが日常的に発生する。

「いつ、(製品が)上がりますか?」

「ETD上海(出航日)いつですか?」

「いつ倉庫に着けられますか?」

中国語学習者のみならず、どの言語学習でもそうなのだが、とにかく日本語脳かっちかっちで、なんとしてでも日本語のそれにあたる外国語の言葉を使ってうまく表現したいと、泥沼にはまっている人をよく見かける。

①については、ここが初心者を脱することができるかどうかのポイントになる。長い文章を一回で全て言うことは上級者にならないと無理。如何に簡単な文章を連続して言えるかどうかが重要である。

この記事にも書いたが、会話がうまくなるためには、簡単な文章を続けて言う必要がある。難しい文章なんて、書くのも大変なのに口から言うなんてもっと大変である。

まさに、シンプルイズベスト、知らんけど。


例文丸暗記するのをやめる


中国語学習者でよくいるのが、ビジネス中国語的な本を買ってきて丸暗記して、その本のフレーズであればすぐにでも言えるようにする!と頑張って勉強されている方である。

ハッキリ言おう、無駄である

なぜか?

完全に無駄だとか意味がないとは言わないが、もったいない。時間と労力が。

丸暗記は所詮詰め込み教育と一緒で、応用が難しい。基本が出来ていないのに、フレーズだけ覚えても場面が変われば即使えなくなる。

特定場面での会話のお手本を丸暗記したとする。でも、使う場面は殆どないかもしれない。なぜなら、ビジネスで教科書で想定されている場面が常にでてくるかというとNOだからだ。

例えば、「納期はいつですか?」ということを聞きたいが、納期という言葉の中国語が分からずとっさにでてこず、「纳期是什么时候?」とか意味不明な中国語を喋って「啊啊啊?」と中国人に言われへこむだけである。

納期、は中国語では「交期」だが、別にわからなくてもよい。わからなければ別の言い方をすればいいだけだ。「交货」(什么时候能交货)をつかってもいいし、「什么时候能做完?」でもよい。

会話のお手本を丸暗記して、いつか話す時に備えるという人が多いが、これでは全く同じ場面にならない限り使えない上、全く応用も聞かない。単語だけ変えればよいという話でもない。ビジネスコミュニケーションは刻々と状況が変わっていくなかで、いつ使えるか分からないフレーズを覚えて待ってる程無駄なことはない

語彙力を増やすのも大事だが、限られた自分の頭のメモリーにインプットするのであれば、色々な場面で活用できる表現を覚えるようにした方がよい。(什么时候能〜?もその一例)


今日はここまで。ゼェーウェー!(上海語で再会(再見))


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