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ちょっとだけ面接官の心を掴むワザ

今日からしばらく新卒採用の面接官のお仕事。

最近は中途採用の面接ばかりだったので、同じ面接官業務といえど、ちょっとスイッチを切り替える。
これまで何千件と面接をしていても、やっぱり初っ端はちょっとだけ緊張する。


そんなこんなで迎えた面接。
結論からいうと素晴らしい学生だった。経験、考え方、能力などなど、募集要件にしっかりハマっているように感じる。

面接の詳細はココでは割愛するけれど、この学生はとっても印象深いことを行っていた。

それは、要所要所で面接官である私の名前を呼んでいたのである。

「カトウさん、今日はよろしくお願いします」
「カトウさんのご指摘の通り・・・」
「カトウさん、本日はどうもありがとうございました」

全ての面接で、私は必ず自己紹介を行うので、候補者側が私の名前を認識していても、大して驚くことはない。
しかし、この学生のように名前を呼ぶ候補者というのは、実は少ない。

大抵の場合、私は面接開始時の冒頭に1回だけ自分の名前を述べる。
緊張している方なら聞き逃してしまうかもしれないし、聞いていても面接が進むにつれて名前を失念してしまうということも珍しいことではない。

その証拠に「面接官の方は・・・」というような表現を使う方はけっこういる。


もちろん、面接官の名前を憶えているから合格にするなんていうことはない。それでも、名前を認識して呼ばれることで、親近感のような感情は生まれてくる。

実際に面接官側のテクニックとしても、候補者の心象を良くするために、しっかりと名前を呼ぶという方法がある。


新卒採用のような、多くの学生が参加する選考場合、面接官の印象に強く残っているのは大きなアドバンテージにつながる。印象に残っているだけで合格になるわけではないけれど、ポジティブな評価がされている場合には、ハロー効果のように追い風になる可能性が十分にある。

面接官だってただの人間。名前を呼んでもらえるだけでけっこう嬉しいものである。

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