見出し画像

原監督(の本)に、青山学院大学の強さを聞いてみた。

駅伝の中継って、なぜか見てしまうんです。

実は、私カツオは、駅伝ファンです。
走るのが苦手で、走るのがめちゃ遅かった(現在も遅い)私ですが、なぜか走るのを見るのは物心ついた頃から好きでした。

とくに、駅伝やマラソンなど、ロードの長距離走を自宅で応援するのが好きです。沿道に行くのは、あっという間に選手が通り過ぎて終わってしまいますし、感染予防もあるため、もっぱらテレビやラジオを視聴しながら応援しています。

今年の箱根駅伝も、注目の大学と選手がたくさん登場し、熱いドラマがありました。

その一つ、徳本監督率いる、駿河台大学。
「先生と教え子のタスキリレー」も感動的でした。今井先生が、休職制度を利用して大学3年生に編入し、30代で箱根駅伝に出るというチャレンジ。
常識の範囲を遥かに超える、凄まじい生き様自体がカッコいいです。

さて、もうお一方、箱根駅伝を語る上で外せない人がいます。それが、青山学院大学陸上競技部監督、原 晋さんです。一生のうちに、一度は会ってお話をしてみたい方の一人です。

とはいえ、大変お忙しい方なので、一ファンの私がお目にかかるチャンスはなかなかありません。

そこで、原監督の書かれた本に私の質問をぶつけてみよう、と思いついたのでした。

もしも、私が原監督にお会いできて、一つだけ質問しても良い、というチャンスをもらえたとしたら、「人材の見極め方」についてお聞きしたいと思います。

そこで、原監督の著書「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」(アスコム)に、人材の見極め方について問いかけながら読んでみました。

ここから先は、「妄想インタビュー」ということで、カツオから原監督(の本)に質問し、原監督が(あたかも)本の内容を解説してくださる(ことを想像して書いた)、対談形式でお送りします。
(注:以下の原監督のお答えは、「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」から抜粋した内容に、私が想像で会話調に補記したものです)

【妄想インタビュー】
カツオ:原監督、お忙しいところありがとうございます。早速ですが、原監督におたずねします。高校生を青山学院大学にスカウトするとき、大切にしているポイントはありますか?やはり持ちタイムが重要なのでしょうか?

原監督:カツオさん、こちらこそよろしくお願いします。まるで陸上指導者のような良い質問をされますね(笑)
たしかに、最低限の走力は求めます。5000mを14分40秒以内というタイムを目安にしています。しかし、私が求めるのは、速さだけでなく強さです。

カツオ:強さ、とは具体的にどういう強さでしょうか?

原監督:具体的には出場した大会の「着順」ですね。5000mを13分台で走る高校生は超一流の素質を持っているといわれています。私は、後ろの着順で13分台を出した選手よりも、多少タイムが悪くても、優勝あるいは2位、3位という上位に入っている選手に魅力を感じます。つまり、勝負所で勝負できるのが「強さ」です。

カツオ:天下の青山学院大学は、タイムが最優先だと感じていました。

原監督:意外でしょ?(笑)他にも注目ポイントはありますよ。

カツオ:それはどんなポイントでしょうか?性格が良いとか?

原監督:性格というか、考え方を含めた人間性を重視すべきだと考えています。これには苦い思い出があります。監督就任3年目のことですが、人間性を度外視して、タイムだけでスカウトしたことがあります。

カツオ:そうだったんですか!?ど、どうなったんですか?

原監督:タイムだけの選手は、抜群のタイムではありましたが、乱れた生活でチーム内をかき回してしまい、陸上競技部が空中分解の危機になりました。

カツオ:それは大変でしたね…。

原監督:大変でした。ただ、この経験があったからこそ、「表現力豊かで、勉強もしっかり取り組める心根のいい選手」という、青学陸上競技部のスカウトの基準を確立できたのも事実です。

カツオ:陸上競技に限らず、そういう人と一緒に仕事をしたいなと思いますね。

原監督:そうですよね。心根のいいヤツは、組織全体の力を伸ばすことにつながるんです。

カツオ:人間性は大切だとは思っていましたが、個人種目の陸上競技にも必要だというのは新鮮ですね。

原監督:意外に思われるかもしれませんが、大切なことだと考えています。あと、オーラを放つ選手も、伸びる人材です。いわば、誰が見てもわかる指標以外に、人材を見極めるポイントがあるんです。どんな視点を持って「採用」にのぞむのか。そこを見極めるのが、採用担当者の腕の見せ所だと思います。

(スタッフ):原監督、もうお時間です。

原監督:もう終わり?時間が経つのは早いなぁ。カツオさん、今日はありがとうございました。

カツオ:原監督、大変勉強になりました。お忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。

以上から、原監督への妄想インタビューでした。妄想の中でも、原監督はサービス精神に溢れる方でした。

私がお会いして聞きたいことは、「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」に全て書いてあったので、もうお会いする必要がなくなってしまいました(ウソです。いつか、上記のような対談が実現する日が来ますように)。

チーム力の上げ方、管理職の考え方、コメント力の鍛え方など、他にもさまざまな学びが得られる一冊です。
また折に触れて、妄想インタビューnoteを書きたいと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?