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「いちのすけのまくら」のまくら

春風亭一之輔さん著「いちのすけのまくら」を読んでいます。

私、カツオは自分の好みの文章を探すのが好きでして、いろんな人のエッセイやコラムを読んでるわけです。

寺山修司さん、有川ひろさん、向田邦子さん、高須賀ときさん、犬山紙子さん、尾崎ムギ子さん、まだまだいますが…枚挙にいとまがありませんので、このへんで。

そして、もうお一方。
春風亭一之輔さん。

笑点の新メンバーとして話題ですが、2021年当時で年間900席の高座をこなす、超・超人気落語家さんであります。

とはいえ、私は落語は門外漢でして(もちろん嫌いではありません)、実は落語よりもエッセイで知ったクチです。

今回は敬意を込めて一之輔師匠と呼ばせていただきますが、エッセイがとにかく面白いのです。

めちゃくちゃ忙しい人が、笑点でさらに忙しくなっちまった一之輔師匠、ずっとWEBでエッセイを連載されてます↓

この連載が書籍になったのが、次の3冊です。
「いちのすけのまくら」
「まくらが来たりて笛を吹く」
「まくらの森の満開の下」


落語の本題に入る前のフリートークを『まくら』と呼びますが、この連載は、一之輔師匠が落語の高座やラジオでお話しされている「まくら」をエッセイとして書かれているものです。

WEB連載は時系列で投稿順ですが、書籍は「おしごとのまくら」や「思ひでのまくら」など、大まかなテーマでエッセイがまとめられていて、ひと味違う味わいがあります。

さて、エッセイ集一冊目の「いちのすけのまくら」の「はじめに」には、約100編の「まくら」を、電車の中や喫茶店でガラケーのメール機能を使って執筆したとあります。

スキマ時間にケータイで書く。
私も(ガラケーではなくスマホですが)師匠と同じやん!と嬉しくなった次第です。

「はじめに」には、さらにお気に入りのフレーズがありますので引用します。

まぁ、お気楽にテキトーなとこからパラパラめくって読んで頂ければ嬉しいです。飽きたら捨てちゃってもいいですが、また新たにもう一冊買ってくれないと即死する呪いをこの本にかけときましたのでお忘れなく。

「いちのすけのまくら」はじめに

「捨ててもいいけど、新たにもう一冊買わないと即死する呪い」って、どんな呪いやねん!笑笑

貧乏性の私は、師匠の呪いには無縁のようです。
本を捨てられないから。
いや、こんな面白い本捨てないでしょ、師匠。

「いちのすけのまくら」は「まくら」(はじめに)から面白い、というお話でした。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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