見出し画像

平成最後の子ども区議会開催

平成最後の子ども区議会が開催されました。
区内の小中学生が一堂に集い、活発な話し合いを致しました。
葛飾区議会本会議場での本会議(一般質問)は皆さん緊張していましたが、場所を移し、3つの委員会に分かれての委員会質問では緊張も解け、自分の言葉での発言ができるようになりました。


私が傍聴した第3委員会では「ノーテレビ・ノーゲームデーを広めるために」「私服通学について」など子どもならではの意見のほか、「教員の人数を増やすことによる学力向上について」「学校の建て替え・整備について」など実際の議会でかわされる議題もあって大変充実した会でした。

時間が余ったために自由質問が認められ「英語教育のALTについて、英語での雑談でこそ英語力がつくのではないか」と対策を求める質問が出されました。これには傍聴者一同驚かされました。教育長からは「ALTもカリキュラムに則った準備をしているから授業中には難しいだろう。ぜひ授業以外の時間にも英語で話しかけてほしい。」という回答がなされました。また「物事の正解は一つではない。だからこそ議論することが大切である。」と、子ども区議に話されていました。

印象的だったのは、公園のボール遊び禁止についての質問に対しての教育長の答弁です。「小さい子も高齢者も過ごす場所なので、公園では周りの人に迷惑や危険を及ぼさないことを大事にしたい。だから禁止事項が増えてしまいがちである。でも、児童会や生徒会でみんなで考えてルールを作り提案してほしい。そうやってみんなが住みよい街にしていこう。」と話されていました。
ルールは誰かが勝手に決めるのではなく、みんなで作っていくのだということが学べたと思います。事前に分かっていた質問ではないので、みんなの心に刻まれたようでした。

委員会後、再び本会議。提出された「区民全員が夢と希望を抱き続けられる葛飾区にするための決議」は全会一致で承認されました。
児童、生徒達が自分の言葉で語った議案は聴く者の心を打ちました。
1,現状と向き合う税と高齢化、
2,区民全員が安全に暮らせる社会、
3,多くの人が通りやすい歩道について、
4,より良く生きるための教育と文化、の4点についてです。
下にその全文を掲載します。

決議後の「将来を担う皆さんへ」という願いを込めた区長発言も印象的でした。
「わが町葛飾を愛し、誇りに思い、区民の生活や地域をより良くしたいという熱意と意気込みが十分に伝わった。皆さんの意見を参考にして、これからの区政にもしっかりと活かしたい。皆さんがいずれ社会に出て実際に葛飾区の街づくりを担っていく立場になったとき、今日の思いや意気込みを忘れずに自分たちが住む街のためにできることを一つ一つ実行していってほしい。そのためにこれからもよく学びよく遊び、様々なことにチャレンジし、多くの人と触れ合って、経験をたくさん積んでほしい。私も、将来を担う皆さんにこの葛飾区がさらに魅力に溢れより良い街として、胸を張って生きていくことができるよう、これからも区議会や46万人の区民のみなさんと一緒に連携、協働しながら誇りあるふるさと葛飾の街づくりに全力で取り組んでいく。」


実行力のある青木区長の発言は私の心にも響きました。これからも区長と連携して、より良い街づくりを進めます。そして葛飾の子供達がしっかりと成長できるように、私達おとなが見守っていきましょう。


***********
『区民全員が夢と希望を抱き続けられる葛飾区にするための決議』
葛飾区子ども区議会は、その総意により、葛飾区民全員が夢と希望を抱き続けられる街にするため、すべての葛飾区民が希望をもって生きていくことができる環境にするため以下の事柄について考え、行動することを強く求めます
1 「現状と向き合う~税と高齢化~」
私は、健康を保ち、福祉を充実させるためにも、税金は必要不可欠であり、使い道をしっかりと考える必要があると考えます。私が目を向けたのは、生活保護制度についてです。

生活保護は、経済的に困窮する国民に対して、国や自治体が健康で文化的な最低限度の生活を保障 する制度です。この生活保護受給者の中に不正に受給する人がいること、反対に、対象者であるにも関わらず抵抗があり、受給していない人がいることなどの問題が挙げられます。このような問題を解決するために、生活保護受給者の条件を見直す必要があると考えました。見直し、改正することで、不正利用を無くし、その分を他の面での問題の解決にあてたり、対象者が制度を受けやすくして区民の暮らしをしっかりと支えられるようになれば良いと思います。また、生活保護受給の際の手続きをする区役所職員の労働条件の悪化も、不正受給者の受け入れにつながってしまうと考えられます。そのような面でも、改めていくべきです。健康と福祉について、高齢化が急速に進んでいる今、深刻な課題が数多く存在します。例えば、老人ホームの職員の不足や社会保障制度の持続などが挙げられます。他にも、この議会では、取り扱えない問題もたくさんありますし、私たちが把握しきれていない現状もあるのではないかと思います。そのため、区の現状調査を怠らずに進めていき、高齢者や高齢者を支える立場にある人などの思いや意見を取り入れたり、他の地域のよい政策を積極的に導入していくことが、これからの葛飾区をよい街にしていくための鍵になるのだと思います。


2「区民全員が安全に暮らせる社会」
 障害のある人は世界にたくさんいます。その障害は、生まれつきのものであったり、事故や病気が原因であったりと、人それぞれです。障害のある人の中には、毎日不便な生活をしている方や様々な場所で苦労をされている方もいます。葛飾区では、障害を理由として差別をすることをなくし、障害のある人もない人も、皆で協力し、皆が平等である社会を目指しています。そして障害者への差別の解消法ができるパンフレットも作っています。また、障害者施設では、障害のある方もない方も一緒に楽しめるお祭りがあることを知りました。
私も葛飾区が取り組んでいるように、障害のある人たちに少しずつでも夢や希望を感じてもらい、共に手を取り合い生きていく未来ある葛飾区を創っていきたいです。

そして私は私の夢である科学者になり、障害のある方々が困らない社会を創り、それを世界中に広げ、障害のある方が現在感じている苦労や不便さをなくし、安心して暮らせる社会を創りたいです。

3 「多くの人が通りやすい歩道について」
 私は、もっと歩道が広くなると良いと考えます。
また路上駐輪がもっと少なくなると良いと考えます。
 私たちの住んでいる葛飾区には、細い歩道や路上駐輪してある歩道が多くあります。
そのために次のようなことが起こっています。
細い歩道では、電柱が道の半分くらいをふさいでいることがあるため、人がすれちがうことが困難になっています。もちろん、そのような道をベビーカーや車いすの人、小さい子どもを連れた人が通行することはほとんどありません。
路上駐輪があると、たとえ広い歩道であってもベビーカー、車いすを使用している人にとっては、とても通行しにくくなっています。また他の利用する人たちにとっても、その歩道を通るときに不快に感じると思います。
私の住む地域ではこのようなことがあるため、別の道を通行することが多くなり、細い歩道や路上駐輪してある歩道を歩かなくなっています。

葛飾区として、このような問題を解決するために歩道を広くしたり、駐輪場を増やしたりする対策を進めてほしいと思います。たくさんの人たちが、歩道を安心して通行できるようにし、葛飾区に住んでいる人たちが気持ち良く生活できるようにしてほしいです。

4 「よりよく生きるための教育と文化」
私は、葛飾区民がよりよく生きるために教育の発展と伝統ある文化の継承が重要だと思います。よりよい教育を受けるためには、まず学習環境が整うことが大切です。私たちが学習に取り組みやすい環境が整ってこそ、学習をする効率が上がり、学力向上にもつながると考えます。また清潔な学校を維持していくことも気持ち良い学校生活を送る上で、とても重要だと考えます。
こうした環境を整えた上で、学力向上策に取り組むことが重要ではないかと思います。
設備が充実した公共施設は使いやすいですし、また行きたいと思えます。保育園に預けることができず、入園できるまで待っている待機児童を減らすために新しい保育園を設置することは大切ですが、私たち子どものために学習環境をよりよくすることも忘れないでほしいです。
葛飾区には伝統ある文化がたくさんあります。しかし現実は、その伝統を継承する担い手が減少しています。こうした状況を変えるためにも、若い世代が伝統行事等に参加して受け継いでいくことが必要です。そのために葛飾区にある素晴らしい伝統文化がきちんと受け継がれ、途絶えることがないように葛飾区として対策を講じてほしいと思います。伝統は受け継いでいかなければなくなります。葛飾区民がよりよく生きるために、少しずつでも伝統文化の充実と継承が進めばよいと考えます。
教育も、伝統ある文化も、葛飾区にはとても大切な財産です。
だからこそ、すべての葛飾区民が夢と希望をもてる葛飾区にしてください。
私はそれを強く希望します。」
*******************


※LINE@はじめました。@takaginobuaki です。
毎週2日配信します。ぜひご登録ください。

 

※登録後は確認のために何かスタンプを送ってください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?