1997年3月 イタリアあんがいほの暗い3
【まとめ】いよいよ列車でフィレンツェへ日帰りふたり旅。外せないのはサン・マルコ寺院、ウフィツィ美術館、パラティーナ美術館。あとは見られるだけ見て、という計画。お昼は名物の脳みそと臓物を頂き、帰りの電車ではウトウトでした。
3月7日(金)
8時15分発の2等席列車にてフィレンツェへ。
往復で77000リラ。
はじめに乗った車両。
空いていたコンパートメントは、Nが「暖房利き過ぎてない?」
と。確かに。他に空いている所がないか、探してみる。
ようやく心地よいコンパートメントを見つける。
車窓より。そんじょそこらのイタリア的風景。
約2時間後に、フィレンツェに着。
ローマに到着時が真っ暗だったせいか、街の明るさが眩しすぎる。
まず目指すは、サンマルコ修道院および美術館Museo di San Marco。
フラ・アンジェリコなど、フレスコ画を堪能する。
きらびやかな作品も多く観たと思うが、なぜかあまり記憶になく、修道院の回廊で見かけたフレスコ画の方が、当時の様子をほうふつとさせて興味深かった。
特にこの受胎告知は、一般的に知られているものより装飾的ではないのだが、壁の一部がそのまま奥行きを持ったような不思議な空間を生んでいる。
街に出て、近くの美術学校らしき建物に迷い込む。カルトン抱えた若き学生さんや談笑するグループなど、未来のアーティストがひしめいていた。
通りがかりに色々と愛でる。
ふだんは(よく言えば)案外雑然としていてホットな雰囲気だと聞いていたが、今日はなぜかおまわりさんが多かった。警戒強化期間中だったのか?
路地裏まであんがい静まっていた。
ヴェッキオ橋を見てからお昼ごはんに近くのレストラン(テラス席)に入る。
Nは羊の脳みそフライ、私はトリッパ(牛の腸の煮込み)。
どちらもなかなかに美味。そしてデザートに頼んだティラミスがまた、超美味だった!
ウフィツィ美術館は眼福以外のなにものでもなかった。特に感動したのは、なぜかミケランジェロなどの彫刻作品たち。模造は過去にいくらでも見ていたと思うのだが……
かなり疲れていたが、Nお勧めの「ラファエロが見放題」のパラティーナ美術館へも足を運ぶ。
写真がまるで残っていないが(撮影禁止だったのかな?)ラファエロの「小椅子の聖母」が間近で見られて感動す。
ラファエロの他にもボッティチェリ、ティッツァーノ、ルーベンスなどなど。
もう端から端まで見るところが多くて大満足で出る。
通りすがりのお店屋さん。
帰りの電車。既に外は真っ暗、席は温かく、終始うつらうつらしていた気がする……
それでもほぼ定刻にローマ帰着。ホテルにも無事にたどり着きました。
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