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1冊を読み返すよりも

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

知り合いの読書好きの中には、ずっと同じ本を繰り返して読んでいるタイプがいる。それこそ、毎回読書会で同じ本持ってきてるねと思えるような。

例えば、「人を動かす」とか、著名は経営者の本などを、まるでバイブルかのように何度も読み返している。

別にその事自体は良いことである。内容を覚えるためには、何度も読むべきだと思うし、それだけ読み返したくなる本があるのは、行動指針としても良いことである。

ただ個人的なことを言えば、毎回その本を読んでおもろいの?って思ってしまう。

毎月のようにこの本が面白いんですよって話すのは良いけれども、他にもっと面白い本があんとちゃうのって思っちゃう。

それに、数年単位の長い間隔を空けて「読むたびに新しいことに気づける」ならまだしも、毎月読んで同じ事を言うのってどうなん?って思うのは、私だけだろうか。

そりゃ私だって、読むたびにハッとする本はある。でもそれだって、半年とか1年以上経ってから読み返しているからこそ、新たな発見をするものである。

そもそも、同じ本を読み返していられるほどの積読をしていない。こちとら1冊読み終わる頃には、欲しい本が3冊くらい増えているのだから。

したっけ、知り合いからしたら、その何度も読んでいる本は、いわば人生を変えた本なのだ。だから何度も読みたいし、人に勧めたくなるのだろう。

私自身で言えば、確かに人生を変えたであろう本はあるけれども、あくまでもその時私にとって必要な本だっただけであって、今は別に必要としていないし、それを人に勧める義理もない。

今となっては、自分を形成する1冊であって、その本だけに固執する必要もない。むしろ今読んでいる本の話がしたい。

まぁ恐らく、自分のしている読書と、知り合いがしている読書とでは、前提が違うんだろうな。

彼らは読書を"自己投資"として捉えているのだろう。だが所詮私にとっては読書は、"余暇時間"の使い方の一つである。

読んでも読んでも、多分読み切ることのない本を、1冊でも多く読むために、多くの時間をかけたい。

だとしたら、なるべく同じ本を読まなくなるのは、読書好きならば自然な流れではあるまいか。

要は誰がなんと言おうと、私は私の読みたいものを読むってことで。それではまた次回!

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