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有機肥料による土づくり。美味しい農産物の生産に役立てる発酵肥料「秋津洲」

川合肥料は江戸時代から続く長い歴史と、有機質を発酵熟成させた独自の「”有機発酵”ボカシ肥料」を開発、製造、販売する有機肥料ブランドです。
ご紹介の各商品はこちらのオンラインショップで取り扱いしております。



~土づくりの重要性~


原点は「土づくり」

昨今、化学肥料を主体としたこれまでの合理主義的な生産方式が見直され、土づくりの大切さを実感している農業生産者が増えています。

化学肥料は多くのメリットがありますが、それに頼りすぎると、地力の消耗、病害抵抗性の低下などの弊害が起こります。

また消費者のニーズとして、美味しくて栄養価の高い農産物を食べたいという需要がある中、健全な農産物を育てるため土づくりの重要性が再認識されています。


~秋津洲とは?~

動物質有機100%のボカシ肥料「秋津洲」

◇動物性ミネラルを濃縮

伝統ある地鶏を中心とした鶏の生体をふんだんに使用した発酵肥料です。

動物由来のタンパク質をじっくりと発酵させることにより、水溶性で低分子化されたペプチド・アミノ酸に変化させ、作物に吸収されやすい状態にしております。

発酵と戻し工程により、生体に含まれる栄養、ミネラルが高濃度に濃縮されており、保証成分の数字以上の力強い肥効を示します。

また肥効が長く、ゆっくりとした作用が期待できます。

◇特徴と効果

・撒きやすいようペレット成形してあります。
・有機質100%のため、土壌を柔らかくし、微生物の豊富な土を育てます。
・じっくりと長続きする穏やかな肥効を示し、作物を健全に育てます。
・骨粉等と比較し、水溶性リン酸の割合が高く、作物の初期生育を促進します。
・濃縮された栄養素、ミネラルが、作物の品質、食味を向上します。
・力強い肥効を示しますが、臭気がやや強い面があります。

分析例

内容量:15kg / 形状:ペレット / 梱包方法:ポリ袋

施肥量


~秋津洲の製造工程~


発酵により、原料のタンパク質を微生物により低分子化し、肥料としての機能性を高めます。

原料100%に対し製品は60%に減容し、肥料成分、ミネラル、ビタミン等が濃縮された肥料が出来上がります。
3ヶ月以上かけてじっくりと発酵させ、製品に仕上がります。

◇製造フロー

①【原料混合】動物性原料と発酵物の濃縮品を混合
②【一次発酵】易分解性成分の分解、糖化工程
③【二次発酵】糖化作用とタンパク質分解工程
④【三次発酵】アミノ酸生成工程
⑤【乾燥】乾燥工程
⑥【篩分】ふるい分け工程
⑦【造粒】直径4.5㎜のペレット成形工程
⑧【乾燥】水分15%±1%、自然乾燥工程

◇商品管理

食品会社による徹底した商品管理により秋津洲は製造されます。

①原料が新鮮なうちにその日に仕込み。
②成分のバラツキを安定化するため、原料割合を定量化。
③安定した製品を作るための発酵日数の順守。
④定期的な肥料成分の分析による確認。


~秋津洲の成分~


秋津洲は原料にこだわっています。
地鶏の生体一体分を極力加熱しない「生」の状態から発酵させます。
発酵は60℃低温熟成。戻し工程による濃縮を行います。

◇原料組成

①鳥内臓・ケイフン
②血液
③羽毛
④骨
⑤ミンチ粒
⑥①~⑤の原料の濃縮品

動物質の生体が微生物によって多種のアミノ酸やミネラルに変化し、大地にとっても作物にとっても有効な肥料になります。

植物も人間と同様、主食(N・P・K)だけでは不十分であり、完全な植物に育ちません。

副食その他必要なものは有機質に含まれ、生体をそのまま適温で発酵分解したものこそ最高と言われています。

◇保証成分

原料割合を一定にし、発酵工程の十分な管理により、
普通肥料としての登録が可能になっています。

◇その他分析例

有機質肥料として、原料由来のその他成分やミネラルが含まれています。

~土壌微生物への効果~


土の中は様々な微生物が存在しています。バクテリア、放線菌、糸状菌、原生動物、ミミズなどが落ち葉などの有機物を分解し、有機物に含まれていた窒素、りん、カリなどを無機成分として放出し、少しずつ植物の根に吸われていきます。 同時に微生物の出す分泌物が、土壌粒子の接着剤の働きをして、土壌の団粒化を促進します。

しかし、畑で連作すると連作障害が発生することが多いですが、これは連作している土の環境にあった微生物に偏ってしまうためです。そのため良質な有機物を施用し、多様な微生物相にする努力が必要です。

◇試験結果

芝目土に化成肥料と秋津洲を施用したときの76日目のバクテリア数
【化成肥料】土1gあたり3,700,000個 【秋津洲】土1gあたり66,700,000個


~秋津洲の活用事例~


◇トマト(バッグ栽培のうまトマト)

慣行で育てられた2種類のトマトとボカシ肥料で安全に育てた「うまトマト」を比較分析しました。

多量に摂取すると人体に悪影響を及ぼすとされる硝酸態窒素は、他社のトマトに比べ4分の1~7分の1、しかも甘さは1.5~2倍にもなりました。
有機質で育てた「バッグ栽培のうまトマト」は、美味しさも倍増させたのです。

◇お茶

データ圃場:静岡県天竜区 S.T氏(JAS栽培)
慣行栽培:年間施肥窒素量 54kg/10a(配合肥料・芽出し化成・有機単肥区)
有機栽培:年間施肥窒素量 40kg/10a(秋津洲・JAS対応区)
摘栽量 :400kg/10a

カフェインは秋津洲栽培区のほうが慣行栽培区より15%高く、カテキン類はほぼ同等となっています。

遊離アミノ酸は秋津洲栽培区が慣行栽培区を25%上回り、また、テアニンは34.5%上回り、全窒素量中のアミノ酸割合が高くなっています。

秋津洲主体の施肥により、窒素吸収効率が高まり、特に茶葉のアミノ酸含有量向上に寄与していると考えられます。


~まとめ~


より良い農産物の生産を目指すためには「土づくり」が重要です。
消費者ニーズの高い農産物をつくるため、まずは「土壌」を見直しませんか?

今回は、効果の高い発酵肥料「秋津洲」をご紹介しました。弊社では他にも様々な商品を取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。

今回ご紹介の「秋津洲」は、こちらのページからお買い求めいただけます。

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