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今夜全てのブロンで

※本文はODを推奨するものではありません。用量用法を守って正しく使いましょう。
※持病の話も入ってくるので読むのが辛い方はリタイアしてくださいね

中島らも先生も愛した、長年愛され続けている咳止め薬「ブロン」(エスエス製薬)

今は辞めたり、飲んだりの繰り返し。やはり、依存性が強いのでおすすめしない。

毎日飲んでいた時、お風呂でクラッときて、そのまま倒れたことがあります。それでも懲りずに飲んじゃうのです。

意を決して、去年、貝印とまだ残り9割あるブロンの瓶をまとめて捨てました。

しかし、この最低な気持ちをどうにか救われたい。こんな気持ち悪い自分を痛めつけたい。そんな衝動に駆られて結局どちらもいつの間にかドラッグストアで手にしてしまう。

『自分に罰を与えたいとも思っている。さらに自分が死ぬことでこの世界そのものに復讐したいような気持ちまでもっているだろう。それをまずやめるべきだ。
 私の返事はない。』

(中村文則「私の消滅」文藝春秋)


前置きが長くなりました。

初めてブロンを飲んで呼吸困難になって死にかけた時のお話を書いていきましょう

2年前の夏にイベントを終えて夜遅くに帰宅しました。
夏バテで食欲があまりなかったのですが、この日はジュース一本しか飲んでいなかったため、夜にはお腹が空いてご飯を食べながら、テレビのボリュームを下げてぼーっと見ていました。

何を食べたかも、何を見ていたかも覚えていない。
それくらいその後の地獄が衝撃的だったのです。


この頃は中島らも先生がブロンを飲んでいることも知らず、処方薬をODですぐに切らしてしまうのでエスケープ用に市販薬を持っておこうかなという軽い気持ちで購入して、誰にもバレないように洋服箪笥の中に潜り込ませていました。


ご飯を食べ終えて、寝る準備を整えていると、わぁ、

この頃から大きなトラウマを抱えていた私は、さらに追い打ちをかけるようなトラウマに関するコンテンツを目にしてしまったのです。

「こんな真夜中にどうしよう、心ごとどこかへ逃げたい」

手持ちの処方薬は睡眠薬がほんの僅か

逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい
もういっそ、絶命して、全てから逃げても構わない

そうして救われたい。


箪笥の中のブロンの存在を思い出しました。

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