わたしはどの言葉を選んでもいい
言葉選びが温かい人。いいよね。
彼女とは高校生の頃に知り合い、社会人になり再会してから怒涛の勢いで親しくなった。
彼女の転職を機に、福岡と東京間の遠距離友愛がスタートしたのだが、節目節目で会う時間を作り、何かを思い出したり何かを創造したりしている。
このGWは久々にゆっくりした時間を共有できたのだが、その数時間での話。
私も彼女も結構抜けており、落し物や忘れ物があとを絶たない。
今回も数時間で3度も持ち物を落とした私。
その私を評して彼女曰く、
「現実の持ち物に興味がないんだね」とな。
なんとも新鮮!!
親や夫に、
「そんなことで大丈夫?」と心配されたり
「置く場所を決めておきなさい」と諭されたりすることに慣れていた私は、
"よく物を落とす"私の特徴を、彼女なりのセンスでそのまま受け止め、表現してくれたことが印象的だった。
どこか「特別感」を感じるこの評価は、
私の自尊心を傷つけない。
私は心配される対象でも、諭される対象でもなく、
少し抜け感のあるかけがえのない私として捉えられる。
物を落とすことはもちろん良いことではないし、どちらかといえば損をすることが多いけれど、
でもそういう特徴ですら私を私たらしめている。
愛らしいじゃないか。
親しみやすくてなんか良いじゃないか。
一緒に夢が見れそうじゃないか!
と叫びたくすらなる。
そうそう、
彼女の知り合いは、発達障害を持つ人を
「天才肌の人だね」と評すらしい。
こういう言葉選びの人の前でなら、自分を開示しやすいよね。
強みと弱みが表裏一体ならば、
まずは相手を温かい気分にさせる言葉選びをしたい。
前向きな気分にさせるのは、
ヤル気に満ち溢れさせるのは、
明日が楽しみになるのは、
そんな言葉選びの方だと思うから。
彼女との対話は、いつも温かい。
温かくて、いつも覚えていたい。
現実に興味がない私は、
すぐに忘れてしまうのだけど。
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