見出し画像

【学校教育#5】「子ども大好き!」と言う教員は危うい!?

久しぶりの投稿になります。𝕏や少年野球指導の方に集中していました。もしよければ𝕏の方も見ていただけるとうれしいです!
さて、今日は久しぶりに学校教育の記事です。今回は教員に焦点を当ててみます。

初任者指導をしていたころの話

私は小学校で初任者指導を6年間していました。その中で気付いたことがあります。
それは、初任時代に「子ども大好きです!」 「子どもって天使ですよね」 と目をキラキラさせて語っていた先生が、かなりの確率でヤバい教員になっているということです。
「え!?先生って子どもが好きだからなるんじゃないの?子どもが好きじゃない先生の方が不安なんだけど」
と思ったあなたのために詳しく解説していきますね。

なぜ「子ども好き」が危ういのか

「子ども大好きです」と語る初任の先生を見ると、「あぁ、この先生は危ないな」 と思っていました。
それは、自分の理想とする子どもの姿が、すでに頭の中で出来上がってしまっているからです。なので、そこから外れた子どもに出会うと、途端に余裕をなくし、子どもに怒りをぶつけ、子どもを罵倒し始めるのです。
おそらくその先生は子ども時代、家庭に恵まれ、周りの環境にも恵まれ、心身共に健やかに育っていったのでしょう。それは大変喜ばしいことですが、御存知のようにすべての子どもがそうではありません。
受け持つクラスの中には当然、家庭環境に恵まれず、周りの住環境にも恵まれていない子どもたちがいます。心が荒れ、友達に危害を加える子ども、逆に心を閉ざし、こちらの働きかけになかなか応えてくれない子どももいます。

「どんな子どもでも受け入れる」覚悟とスキルが必要

「子どもが好き」ということは悪いことではありません。 むしろそうでない人は教員になるべきではありません。
ただ、そこには「どんな子どもでも受け入れる」 という覚悟が必要です。そして、どんな子どもにも対応できるだけのスキルを身に付けていかなければなりません。

国語教師、教育者であった大村はま先生は次のように述べています。

熱心と愛情、それだけでやれることは、教育の世界にはないんです。子どもがかわいいとか、よく育ってほしいとか、そんなことは大人がみんな思っていることで、教師だけのことではありません。そんなものを教師の最大の武器のように思って教師になったとしたら、とてもやっていけないと思います。教師としては、人を育てる能力、教師の教師たる技術を持っていなければ困ります。たとえば、お話ひとつとっても、魅力的に話せる、騒いでいた子どもが思わず耳を傾けるようなお話ができなくてはならないのです。

大村はま「灯し続けることば」より


また、イチロー選手は次のように語っています。

それはプロになりきれていない。野球が楽しい、子供の時のように楽しくやりたかったらプロになってはいけないと思う。楽しむだけではなく、失敗と向き合うことができる人こそがプロになれる。

2015年に公開されたイチロー選手と豊田社長の対談動画より

おわりに

私は今、少年野球の指導者を目指しています。来年にはチームを立ち上げる予定です。
なぜ野球なのか?それは私が野球が好きだからです。
しかし、野球が好きというだけでできるとは到底思っていません。むしろ苦しいことの方が多いでしょう。自分でプレーしている方がよっぽど楽です。
でも、そこを志した以上は、「どんな子どもでも受け入れる」「怒声・罵声は絶対にやらない」という覚悟、そしてそれを可能にするだけの指導技術を身につけていくという強い決意をもって臨んでいきます。

もしこんな私を応援したいという人がいらっしゃいましたら、スキ、フォロー、コメントよろしくお願いします!
本日もお付き合いいただい、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?