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センチメンタルに振れるマスコミ

 大手テレビ局が被災地の元孤立地域に取材に行ってた。

 カメラが民家の庭だか小屋だかに避難している住人たちに取材をしている。インタビュアーが聞く

「燃料は減ってきていますか?」

と。ここは元孤立地区だから灯油がはいりづらいでしょ、在庫あまりないから減ってきたら不安ですよねという感じで聞いている。ところが、そこは現在は孤立が解消されていて、近くのガソリンスタンドでは制限なしに灯油が買える状態で、しかも避難所では灯油を配布しているから、それが手に入らないことはない。

 ですが、その聞きかたをしてそれに住人のひとりは「そうですね、減りますね、たいていますからね」と答えるから、いかにもどんどん燃料が減っていよいよなくなったら、やばいのでは不安やよねという感じをかもしだしているというか誘導しているように感じる。

 灯油ストーブで部屋をあたためようとストーブを焚いたら、灯油は減る。もえていくからね。その当たり前のやりとりを、なんかおセンチに振ってる感じがして私はとても嫌なのだ。そういうのが好きなのかなあ。この感じはいつまでたってもかわらない。ワイドショーならわからんでもないが、それは普通の報道番組だった。

 それを求める視聴者がいるからそういう作り方をさせてしまうのだろうか。なんだかなあって思う。


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