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金は命より重い

「カイジ」に登場する利根川のセリフ。

実写版では香川照之が言うからこその重みがある。

先日とある配信者のYouTubeライブを見ていた時、1人の女性から「子供のランドセルと体操服を買ってあげれるお金がないので、6〜7万円お金を貸してほしい」と相談がきていた。その放送を見ていた約15万人の視聴者の何人かからスパチャ(視聴者から配信者へお金を送ることができる機能)が8万円程集まり、配信者経由でその女性の口座に振り込まれることになった。

女性はひたすら弱々しい声で感謝を述べていたが、女性に子供がいる事実、貧困である事実、ランドセルや体操服の値段が書かれたカタログ等、何も証拠がないのにも関わらず、悲壮感の漂った女性を見て同情した人間がお金を送ったのだ。

この流れは配信中のコメント欄でも結構物議を醸していたけど、そりゃそうなるだろうなと思った。そんな簡単にお金を懇願するのも送るのもおかしいと言う派と、本人達が送りたいと言って送ってるのだからその人達の勝手でしょ派に分かれてた。

筋が通ってる方であれば後者だと思う。たとえ女性の話すことが全て嘘であったとしても、スパチャを送る人は見返りを求めることなく、顔も名前も知らない人間に手を差し伸べている。そこには嘘をついているかもしれないというリスクは把握済みだろう。それでもお金を送っている。

でも前者も十分理解できる。というか俺は前者寄りの意見。
お金に困ってる人に無償でお金を差し上げて、「人間って暖かいなあ」「日本ってやっぱいい国だなあ」とはならない。
多くの人間はお金を得るために労働をしている。身を削ってお金を得ている。何もせずにお金が湧いて出てくるなら労働する人間なんていない。逆に言えば働きさえすればお金なんて手に入る。そのくらい価値のあるものだと思ってる。そこにその人の状況、背景は全く関係ない。子供がどうとか、可哀想とかは関係ないと思う。だって同じような家庭状況でも一生懸命働いてる母親はたくさんいるのだから。働く、もしくは行政に頼るという選択肢があるのにも関わらず、他人にお金を借りるという選択を取ってしまうところがもう甘えてるなと思ってしまう。

こんな意見を平然と持つ自分を俯瞰してみると、堅物な人間なのかなとも思ってしまう。自分ではそんなつもりないんだけどな。

ただ冒頭に紹介した利根川の「金は命より重い」はちょっと言い過ぎじゃね?とは思うけど。笑
たしかにお金がないと生きていけないけど、死んだらお金は使えないし、お金は失って取り返せても命は失ったら取り返せないっていう、めっちゃ単純な理由。
でも、お金に対する価値って人それぞれで、今回の相談者のような軽い人もいれば俺みたいな重い人もいる。正解がなくて難しいね。

そんな俺は2月と3月に行く卒業旅行のために身を削ってバイトしまくってます。頑張るぞー。

最後にもう一つ好きな利根川の名言を紹介して終わります。

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