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制作メモ チワワ

木彫り教室で生徒さんから「チワワを作りたい」という希望があった。お友達の飼っている子だそうだ。その生徒さんは、なかなか上手くチワワの絵が描けないようだったので見本に私が下描きを描いてみた。
ちょろっと描いた割に、チワワの特徴が出ていて、なかなか上手く描けたな〜〜久しぶりに犬シリーズを作ろうかな〜〜と思い、自分でも制作してみることにする。

教室で描いた見本の下描き

リサーチ

チワワはメキシコのチワワ地域原産の犬種。
最小クラスの小型犬で、クリっとした目に大きな耳、短めのマズル(口と鼻の出っ張った部分)、小柄な体つき。

毛並みは、ファサ〜としている「ロングコート」と、ツルッとしている「スムースコート」がある。チワワの原種はスムースコートだそうだ。
そこに、ファサファサ〜としているパピヨンなどの血を入れてロングコートのチワワを作出したみたい。
パピヨンもパピヨンで作りたいので、今回はスムースコートで作ろう。

デザイン

制作のために描いた下描き

教室で描いた下描きとほとんど変わらないけれど、よりチワワらしさを探って描く。

マズル(口鼻の出っ張り)はより小さくしてみた。頭のおでこの出っ張りもより強調した。耳は大きく、上ではなくて斜めに飛び出るように。

今まで作った犬シリーズとサイズ感や簡略化の程度、デフォルメの程度が揃うようにも意識してデザイン。体の小ささ、華奢さが出るようにも意識。

とりあえずこんなところで、あとは彫りながら決めていこう。

制作

材料に大体で下描き。

ザクザクと彫っていく。

“チワワらしさ” がなかなか難しかった。小型犬をさらにギュッとデザインして作ろうとすると体のバランスなどがむずかしい。

はじめは顔がマルチーズ、シーズーなどの雰囲気に近くなってしまった。マズル(口と鼻の飛び出ている部分)が大きなりすぎないように、顔自体からのつながりが感じられるように調整したらチワワらしくなった。

彫れました。

色塗り
色は茶色や黒茶のイメージも強かったが、クリームでほのかに2色に塗ることにした。
見る人によって茶色〜クリーム〜白と、幅を持って見えるようにと意識した。ほのかに2色に塗り分けてあるのも、同様に単色にも2色にも見えるように。
やはり犬は飼っている人が多いので、我が子を透かし見れるようにという意識で幅をもって見れるようにしみた。

絵の具は、全体を不透明でつや消しのアクリルガッシュで塗り、目鼻口だけツヤの出るアクリルで塗った。くりくりした目も特徴なので、目の部分は絵の具を盛り気味に塗って質感を出す。やはり瞳に光が入ると生き生きしてみえる。

完成


新作を作るのが久々で、ちょっとリハビリ的な感じも。気持ちにゆとりもようやく戻ってきたようで、このまとめも書きたい気持ちが素直に出て書くことができましたとさ。


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