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サービス紹介⑥ 校正(Proof reading) / ドラフティング (Drafting) サービス

英語ができるだけで世界が違うということ書きましたが、今回は、「それだけでは足りない」という例をご紹介したいと思います。

今回の表紙は、米国の登録公報から引用しています。スペルミスや、不正確な用語があることにお気づきでしょうか。"unwrap"と"unwarp"を記載ミスしています。そこは許すとしても、「FIG'S」(単数形)と「FIGS」(複数形)を記載を誤っています。

実はこうしたケースは少なくありません。「ネイティブだから」といって正確な言語をかくわけではないのは、日本でもおなじことです。多くの場合、日本の企業は弁理士事務所に任せているものと思われます。

弁理士事務所は多くの場合、翻訳スタッフを持つか、外注した後にレビューすることになるわけですが、すべての弁理士事務所が、完全に技術がわかる「翻訳スタッフ」を雇うというのは、非現実的です。

そこで、私たち(川瀬知的財産情報サービスとパリンテック社)は、「適正に翻訳をされたもの」と前提に立ったうえで、「明らかな誤用がないか」ということをチェックする、校正サービスをご提供しています。

出願件数と、どこまでの法的整合性を要求するかによって異なりますが、ある程度継続的にご依頼いただけるのであれば、1件当たり1万円~2万円程度、となっています。

米国法の要求するサポート要件に従った書き方になっているか。PCT出願が要求するフォーマットに適合しているか、こうした点も踏まえて英文を読み直すサービスこれが「校正」サービスです。

他方、Parintek Innovationsは、「ドラフティング」サービスも行っております。これは、ある発明を英語で書き起こす、というものです。

もっとも、機械翻訳のレベルが上がってきていますので、機械翻訳を行って、日本語の書面は一定の程度理解しうる英語になります。そこで、すべて完璧というわけではないが、第一段階の翻訳としてはこれでよいのではないか、という程度のドラフトを提出するサービスなども、ご依頼があれば対応可能です。

Parintek Innovationsは、技術を大切にし、かつ、特許法の「形式」については理解も大切にする会社です。

繰り返しになりますがーWe collaborate, we share the knowledge and together we grow. これは川瀬知的財産情報サービスの理念です。「安いからインドに依頼する」のではなく、「インドの方がこの仕事は得意だから依頼しよう」という、特許業界の「エコシステム」が、日本に生まれないと今後の特許調査業界は危ういのではないかと考えております。

新年早々、緊急事態宣言などなど、重い話ではありますが今年も創造と発展により、人が豊かに、幸せを感じられる世の中にしていくため、貢献していきたいと思います。

2021年1月4日

川瀬健人

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