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ぼくさんのかばん 〜銀座タニザワでダレスバッグを購入!!

 ここ半年ほどの懸案事項であった、日常使いのカバン問題。

 昨年の後半まではどこに行くにもウクレレを背負ってその他の小物類は竹久夢二の『黒猫』がプリントされた帆布のトートバッグで持ち歩いていたのだが、この状況下に出先でウクレレを弾く機会もなくなり、代わってM1 MacBook Airを持ち歩くことになった。

 で、かのトートバッグもとても気に入っておりM1ちゃんがすっぽり収まるサイズなものの、なにせ上部が開いているため雨などが心配。そこでいたしかたなく、この半年ばかりはかなり昔に山歩きなど用に購入した、安価なリュックサックを利用していた。

 これはこれでポケット類も多く便利といえば便利だったのだが、そも俺のファッションの基本はジャケットにボウタイそして中折れ帽といういわゆるトラディショナルなので、どうにもそぐわない。さらには経年劣化で塗装などもポロポロ剥がれるようになってきていたため、やっぱちゃんとしたカバンが欲しいなとずっと考えていた。

 このことは文末で紹介している2月の末に綴った2本の日記でも触れているのでお読みいただければ幸いだが、『銀座タニザワ』さんでグラッときた製品があったもののその時は見送った理由が、色が濃いめのネイビーブルーの物しか残っていなかったから。
 他にレッドもあったが、売り切れてしまったということだったのだね。いや、それは見たかったなと。

 ところがこの数日前にあらためてタニザワさんのサイトを見てみたら、なんとそのレッドが復活しているではないか!!
 こりゃあてぇへんだということでさっそく女房をくどき、本日いそいそとまたタニザワさんまで足を運んだというわけ。

 というわけで買っちゃいました!!!

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 明治の初期に「鞄」という漢字を発明したとされ、また戦後すぐに米国の特使ジョン・F・ダレスさんが持っていたバッグをヒントに国内初の「ダレスバッグ」を作ったとされる、

〝老舗『銀座タニザワ』のダレスバッグ〟ですよ奥さん!!!

 ちなみに「ダレスバッグ」とは多量の書類を持ち歩かなければならない弁護士や診察機器の多い往診の医師などに愛用されている上部が大きく開くバッグで、諸外国ではロイヤーズバッグとかドクターズバッグだとか呼ばれているもの。
 皆さんもどこかで目にしたことはあると思うが、上記のようにダレスバッグというのはタニザワさんによる和製英語ながら、いまやほぼ一般名詞として知る人ぞ知るものとなっており、まあちょっとしたステイタスでもあるわけですね。

 で、それはともかく俺がなぜこの製品を気に入ったかといえば、一般的なダレスバッグとは異なり、専用のストラップでリュックにもなるという点。

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 この、ダレスバッグとしての「横型」のまま背負えるというのが、もうなんともたまらんのですよ。なんか、「カリオストロの城」で水道から侵入する時のルパン三世が背負ってたボンベっぽくもあるでしょ?(笑)

 というわけで購入後さっそく、タニザワさんの店頭で記念にパチリ。

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 かぁ〜っこいぃ〜い!!(声:山田康雄先生)

 背から腰までのフィット感も素晴らしく、M1ちゃん含め全3kgばかりのモノたちを詰め込んでみたのだが、軽々と背負える。やはり安価な製品とはモノが違うなあとつくづく感じる次第。

 毎度おなじみ清水の舞台から飛び降りる覚悟ではあったが、佳き買い物をしたなあと。

 何よりやはりもうかなり前から——我らがAppleも含めてだが——海外ブランドばかりが立ち並ぶようになっている銀座の中でもまだまだ頑張っている老舗店舗で良質な製品を購入するというのは、〝心〟をとても豊かなものにしてくれる。

 アレやらコレやらソレやらでどうしてもいろんなことでささくれだってしまいがちな今のご時世。
 時たまで構わないので、こうした「精神の贅沢」は、これからも大切にしていきたいとあらためて思う次第だ。2月末段階で妥協せず、ここまで待ったことなども含めて。

 とまれこれは「一生モノ」。
 大切に、大切に付き合っていきたい。


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