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養老先生の話とインドの知恵がつながった

先日、解剖学者の養老孟司氏の動画を見ていたら、学びのサイクルをいかにうまく回すかが大事である、と言っていた。


今は視覚からの情報はインターネット中心で、都会に住んでいれば、地面はアスファルトで平坦に舗装され、室内は人工照明だったりして、画一的な入力に限定されてしまうことが多い。結果として、うまく学びのサイクルが回らずに偏った人間が増えてきているのではないか、というような話だった。


確かに自粛生活が長くなる中、入力は非常に限定され、出力もパソコンに向かってキーボード叩いたり、画面に向かって話したり。個人的には、限られた中でも外に出たりはしていて、週一度の一時間のランニングや毎日の散歩、武道の稽古は習慣化できていたが、新しい手軽な運動を模索していた。


そんなときに出会ったのが、インディアンクラブだった。古くからインドやペルシア、今のイランあたりが発祥と言われてる鍛錬道具。


このインディアンクラブが面白いと思った点がいくつかある。


一、応用の仕方でいろんな可能性がある

クラブの重さは数百グラムから10キロ、20キロまで負荷を変えられて、クラブを使った動きは無限に作れる。リハビリなんかにも応用されていると聞きます。


二、身体的な効果だけでなく、脳、神経、身体を連動する必要があり、神経系を鍛えることができる

これは、先のリハビリの話にもつながりますが、漫然と動きを繰り返すのではなく、細かい動きや身体の働きに意識を向けることで脳、神経も活性化されます。


三、モノを使って様々な運動をすることは自身の身体と向き合うのに効率がいい

私がやってる空手や合気道の中でも武器を使って稽古をします。モノを使って何かをしようとすることは、身体を上手く使うにはどうしたらいいかを考えることにもなります。身体の能力を補うためにモノ、道具を使うわけですからね。奥が深いから、職人さんも道具を大事にしますよね。


もうしばらくは、自粛生活が続きそうです。でも、視点を変えてみると、できることは沢山あります。養老先生が言うように、違った入力をしてみることで変化して出てきた出力を観察して、そのフィードバックを学びとして蓄積していくことで、世界は思ったよりも広がります。


新しいことに触れて、学びのサイクルを回す。意外に身近なところであっても新鮮に感じることはあるのではないでしょうか。我々が気づいてないだけで。。。

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