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長い長い夏休み

本日は、スウェーデンにおける休暇について書いてみたいと思います。


スウェーデンでは、夏休みを「約一ヶ月連続で」取得するのが普通です。私もこちらに来て二年経つので、彼らがどう休むのか、仕事がどう回るのかは理解できますが、日本人の感覚では信じられないですよね。ほぼ同じ時期に、連続で一ヶ月ですよ。


ちなみに、欧米と一括りにしますが、案外アメリカは休まないんですよね。長いバカンスを取るのは、主にヨーロッパですね。


さて、では現実はどうなのか。まず、スウェーデンでは法的に社員が夏に連続して一ヶ月休みたいと言った場合に会社は拒否してはいけない、という法律があります。


スゴイですよね、連続して一ヶ月休むことを主張することを権利として保障する法律があるって。会社が罰せられるわけです。


なので、スウェーデンでは一年で一番盛大なお祭りである、夏至祭の後を中心に四週間から六週間お休みを取るのが一般的。だいたい七月の一ヶ月は開店休業状態です。みんなが戻ってきて正常に回り始めるのは八月の二週目くらいです。

私の部署は、アジアやアメリカともやり取りをしてるので、彼らの代わりに私は出社してその代わりに少し遅めに夏休みを取るようにしています。


昨年の12月に初めて約一ヶ月の連続休暇を経験しましたが、慣れないですね。特にコロナで外出もほとんどしなかったので、変な感じでした。


でも、社員が休んでる間も仕事が回るように工夫するということは、重要です。不正を働かないようにすることにもなりますし、業務負荷の分散、標準化を促すことで、生産性の向上にもつながります。


もちろん、たまにその休暇の分だけ仕事がまるまる滞ってしまうことも多々あります。なので、そういうことも踏まえつつも、それなりに社会が動いているのは事実でしょう。他国の同僚も理解は示してくれます。お客さんが理解してくれるかは別ですが(笑)


日本では有給休暇がなかなか取得できないので祝日を増やしたために、スウェーデンの祝日は日本に比べれるとかなり少ないですね。振替休日も基本的にないですし。


休暇の過ごし方ですが、夏はサマーハウスという別荘で過ごしたり、ヨーロッパ大陸に旅行に行ったり。日本人みたいにあっちこっち行くよりは、一ヶ所でのんびりすることが多いですかね。だから、何週間もかけて自分で家やサマーハウスの補修をしたりするのはよく聞きますね。


郷に入りては郷に従え。でも、慣れてしまうと日本に帰ってから、また日本に合わせるのが大変そうです(笑)


次回は、スウェーデンで働くことについて述べてみたいと思います。

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