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世界卓球に見る「みんなで勝つ」ことの美学

みなさんこんにちは。

今回は2月16日〜25日に開催された世界卓球について、綴りたいと思います。

ここ数年世界のトップに君臨し続けている中国勢の強さが際立った今大会でしたが、我々日本人にとっての今大会のポイントといえば、女子団体の中国との決勝戦ではないでしょうか?

卓球の世界大会において日本対中国の試合は毎回注目されますが、今大会の団体戦ではとても白熱した試合となりました。

先に結果をお伝えすると、2対3で惜敗し準優勝の銀メダルという成績でした。

私自身、久々に卓球の試合を見ましたが、日本の卓球界のレベルがかなり上がっているんだなと感じました。

スポーツといえば、野球やサッカーなど、複数の選手が同時にフィールドを駆け回る団体競技が主流かと思います。それに比べると、卓球のように、1人の選手だけがプレーするスポーツは、一見すると個人戦のように思えますが、実はこれがそうではなく、各選手が応援し合ったり、大事なところで声を掛け合ったりすることが勝負の鍵を握ったり、チームの空気によって流れが変わったりと、団体戦以上に団体戦要素が強かったりします。

今回の世界卓球でも、伊藤選手が張本選手にアドバイスしたことが功を奏して一気に流れが変わる、というシーンが見受けられました。

私個人としては、各プレイヤーが自分自身の勝利に燃え、それを周りの選手が応援することがチーム全体の勝利に繋がるというのが、経営の世界と似ているなと感じ、親近感が湧きます。

一方、かつて私が会社員として働いていた頃は、一見すると会社というチームの中にいる感覚はあったのですが、その実は、自分自身が出世するにはどうしたらいいのか、同期や先輩よりも如何に成果を上げるかなど、自分のことを第一で考えていたなと思います。

しかし、私が飛び込んだ経営の世界は全く違いました。
一般的に考えると、経営の世界こそ、いかに相手を出し抜くか、いかに相手よりも上に行くか、という個人主義の競争の世界をイメージされるかと思います。

もちろん、競争社会であることに限りはありませんが、しかし、経営者というのはお互いがお互いを応援し合うことが多々あります。

それはやはり、義理人情を大事にする人こそが成功する、あるいは、誰かに価値提供をすることこそが仕事である、という原理原則を生きている人が、結局経営者として成功していく、ということを表しているということなのだろうと思います。

一見個人プレーのように見えて、実は周りを応援し、みんなでレベルアップしていく。
自分が競争に勝とうとするならば、周りには惜しげもなく価値提供したうえで、さらにそれを超えていけるように、見えないところで一層の努力をする。

そんな風にして、各個人が、世の中全体がよくなっていく、そんな経営の世界、やはり素敵だなと改めて感じました。


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