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有ると気が付くとありがたい話

2022年まで、3~4か月に一度は医者にかかっていた。
半年に一回の潰瘍性大腸炎のための診察と、3~4か月の1度の甲状腺機能低下症のための血液検査及び診察。
その2年前まではパニック障害を治すためにサイコロジストにもかかっていた。貧血でかつ、48歳ころからプレ更年期でなんだか不調のオンパレードだった。鍼灸もやったし、漢方も、分子栄養もどきや、ナチュロパスにもかかった。
夫にはブラックホールのようだと言われた。
医療費が吸い込まれていくホール。

2020年に遠近両用のコンタクトレンズに替えた。
近くを見る焦点を合わせるのに2-3秒かかった。
焦点を合わせるのに2-3秒というのは、今まで経験のなかった不快だった。
でも検査に行くとちゃんと見えてる。

甲状腺機能低下を補う薬は毎日飲まなければならない。
もし、薬が何らかの状況で手に入らなくなったら大変なことになる。
薬に頼らず甲状腺ホルモンが出るようにならないのか?
でも薬は切らしたこともないし、薬を飲めば平常値で、血液検査も国をまたいで引っ越したおかげで1年に1回で済んでる。

2020年から時々手にしびれが出るようになって、MRIで調べた。
結果は老化で頸椎の間版がすり減ったことにより起こるものだろうとのことだった。半年ほどで収まったけど、その後何かの拍子にしびれることもある。

最後の生理が終わってからもうそろそろ10か月になる。
1年来なければ閉経とのことだが、感覚的にはプレ更年期が更年期ど真ん中症状にグレードアップしたのでもう、間違いないと思う。
年齢的にも遅い閉経はそれはそれでしんどい。
整うのに時間がかかる気がする。
指感覚や握力が衰えたのかいろいろなものを落として割ることが増えた。
そして指が突然こむら返りをおこし、動かなくなることが起き始めた。

、、

今でも多くの症状は残るし、筋力の衰えに加え、しわやシミたるみ、見た目の劣化も著しいし、落ち込もうと思えばどこまでも落ちることができそうだ。Like a rolling stone.

しかしある時、時間はかかるが目は見えてるし、耳鳴りはするけど耳も聞こえてる。おいしいご飯は食べられるし、お酒も好きなだけ飲んでる。
潰瘍性大腸炎は2年ほど発症していないし、パニック障害も治った。
見た目は年齢にふさわしくとっており、若いことに執着はない。
手のしびれは困るけど、動かないわけでなく、生活に大きな支障はない。
現状を受け入れることができた。

不調を拒んでいるとき、ブラックホールに吸い込まれるように医療費がかかったけれど、不調を受け入れて付き合いながら、生きると思考を変えてから
医者いらずになった。1年に一回のそれぞれの医者の定期診察で済んでいる。

健康に関しての自分の課題は体脂肪を減らすことと筋力をつけること。
問題ではなく、課題。

毎朝目が覚めて手をぐーぱーと握って動くことにありがたいと思うし、
目をあけて眼鏡をかけたら視界が戻ることによかったと思う。

「ヤダヤダ、年は取りたくないね」は、ある意味本音だけど、
それは、今までできていたことに時間がかかるようになったり、
前ほどスムーズに事が運ばない苛立ちである。

年を取る、すなわち、今日も生きているということで
年は取らないと困るのだ。
自分の劣化を認知して、受け入れ、上手に付き合う。

機能は劣化しても、まだ動くことのありがたさ。
目がある、本が読むことができる。
耳がある、音楽が聴ける。
口から物が食べられる。
歩くことができる、泳ぐこともできる。

自分には能力がなくて何にもできないと嘆いていた時、
不調ばかりを訴えていた時は
今よりたくさんのものを持っていたけど
幸せではなかった。
生活は何にも変わってないけれど、(引っ越して環境は変わった)
今はなんでも「ある」ことを実感する。
幸せを感じる。ありがたい。





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