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【うつ】もう親のせいにしない

ミドルエイジクライシス、という言葉もありますが、中年期にさしかかった頃、これまでの人生を見直すような事が起きる場合があります。

私は四十歳を目前にして実生活がたち行かなくなって、心理の世界を探求するようになりました。

私の人生は青年期と中年期では大きく色分けされています。

訳もわからずトラブル続きだった青年期。

何故だか仕事や人間関係が続かず、積み上げては崩れ、積み上げては崩れを繰り返していたのは、子供時代の親とのあいだに遣り残した未完了の課題があったからでした。

その後の中年期の、この二十年は、内省と自己調整をする期間でした。

どれだけ悲しかったか、辛かったか、封印してきたすべての感情と出来事を追体験して統合していく期間でした。

ばらばらになった自分の欠片を拾い集めて、繋ぎ合わせて全体性を取り戻していく。

自己受容とは、そういう事でしょう。

この二十年間を私の人生のなかで位置づけてみると、自己理解と自己受容のプロセスだったし、どうじに怒涛の前半生とまだ見ぬの未来をつなぐ節目の二十年だったかな、と。

二十年とは長かったけど、私には必要だったのでしょうし、とても意味のある時間だったと感じています。


親との未完了の課題が残っていると、人生は上手く行きません。

人生を蝕み、足を引っ張ってきます。

親の言葉や仕打ちに、どれほど傷つき、悲しかったのか、それを思い出して、認めて受け入れて、味わい尽くすまで、あとを追いかけてきます。

私は親への執着が激しくて、「あの人たちが悪い」と一生、言い続けるところでしたが、今年の夏の終に、執着を手放すことができて、子供時代に一旦ピリオドを打つことにしました。

執着し続ける限り、親から支配されることになるんでしょう。

執着を手放すと、あんなに遠慮して怯えていたことが嘘のように、私を制限していたものが取っ払われた感じがします。


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