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【拡散希望】「神待ち」じゃなくて「子どもシェルター」という情報を子どもたちへ届けたい!

<目次>
家出から窮地に陥る子どもたち
「家出したい」は特別な話じゃない
「松戸市 居場所」で検索した時の衝撃と危機感
「安全な家出」に必要な情報「子どもシェルター」
おとなたちが子どもたちにできること

◆家出から窮地に陥る子どもたち

埼玉だったでしょうか、家出した未成年女性を家に泊めていた男性が逮捕された事件が相次いだのは。

家出少女を泊めて逮捕されるニュースはそこそこ頻繁に見ます。全国ニュースに載らないものを考慮すると、かなり日常的な事件だと思われます。

「女の子は夜の独り歩きを避けなさい」と言われ続けて育つ日本社会で、では夜道どころか家出をしたらどれほどの危険が待っているか?想像に余りあるところです。

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◆「家出したい」は特別な話じゃない

私は経験者ではないし、家出少女の支援者でも専門家でもありません。でも、10代の子ども3人を抱え、日々を向き合う中で、子どもの「家出したい」が特別なことではないとわかります。

「なんだか毎日つまらないなあ」と思った時、「ちょっと親と言い争いしちゃった」という時、「あーあ、ここじゃないところに行ってみたいなあ」と思うのは自然なことです。

まして、虐待や貧困、親の不仲などを抱えてしまっている子なら、なおさら「家から逃げ出したい」と思うのは当たり前な話です。

子どもは向上心や自分を試したい思いでも「家から出てみたい」と考えるものですし、10代の子どもに関わるおとなは、家出の発想を突飛なもの、特別なものと考えてはならないと思います。

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◆「松戸市 居場所」で検索した時の衝撃と危機感

我が家の子どもたちがふらっと立ち寄れるフリースペースや居場所を探して、居住市の名前と「居場所」で検索をかけた時、私は子ども、特に女の子の置かれている状況の厳しさ、危うさを叩きつけられました。

なんてことはない、東京から川を挟んだちょっと冴えない松戸市の、私鉄の沿線駅の名前と共に、「神待ち家出少女掲示板(そんな感じのアカウント名)」の下に、「12才、ご飯と泊まれる場所探しています(そんな感じの情報)」が書かれていました。

「神待ち」??

誰が「神」??というのが最初に浮かんだ疑問で、「助けてくれるひと=神」なのだと思い至りました。が、同時に、助けるのが性的な目的、特にペドの男性にとっては「少女=神」なのだとも思い至り、吐き気がしました。

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◆「安全な家出」に必要な情報「子どもシェルター」

娘とその友人と小さな居場所作りを立ち上げた中で、子ども支援の活動者と多く知りあうことができました。その中に「子どもシェルター」の活動をなさっている方がいます。

初めて「子どもシェルター」と聞いた時になんのことかわからなかったのですが、困難を抱えて家出をしたい子どもたちを受け入れる施設のことだと知り、これはすべての子どもたちに届けるべき情報だと思いました。

運営の方に伺うと、類似の施設はここに限らず全国にある、とのこと。HP内でまとめてくださっているのでこちらに↓

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◆おとなたちが子どもたちにできること

・家出はどんな子も思いつくことであることを認める
・どんな関係であっても家出の可能性があることを認める
・「子どもシェルター」という安全な逃げ場所があることを伝える
・語り合える関係なら家出計画を一緒に練ってみる
・語り合えない関係でも「安全に逃げてほしい」と伝える

おとなが望むべきことは、まず「子ども自身の安全」であると考えます。おとなも不完全な人間。子どもと関わる上で失敗もあります。たった一度の失敗が、子どもの家出につながることだってあるのです。

その1回の家出で取り返しのつかないことにならないように。

おとなは冷静に「すべての子どもが家出の選択肢を持っている」ことを認めておくべきです。どんな関係性の中にもその可能性はあることを認め、その上で「安全な家出」のためにできることを。

「子どもシェルター」を関わる子どもたちに伝えてください。子どもたちが「家出したいな」と思った時の検索の言葉として「子どもシェルター」が最初に思いつくように。「神待ち」じゃなくて。

それだけでも、危険にさらされる子どもたちが減るのです。どうかよろしくお願いします!


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