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子どもの「痛い」を受け止める~私の対処法4つと信じる理由5つ

目次
今日、娘が言ったこと。
子どもが痛みを訴える時、2パターン。
子どもの痛みへの私の対処法4つ。
どうやって子どもの言葉を信じるか?私の場合5つの理由。

 ⑴子どもだって「心が痛い」とは言いにくいから
 ⑵痛みの場所を間違えることはおとなでもよくあることだから
 ⑶「心が痛い」可能性が一番難しくて重要だから
 ⑷一度でも否定して、二度と「心の痛み」を教えてくれなくなることが一番怖いから
 ⑸子どもが助けを求めていることだけは確かなことだから

今日、娘が言ったこと。

今日、娘(小6、小5から不登校)がこんなことを言った。

「4年生の時、頭が痛いって2週間休んだことがあったでしょ?あれ、ほんとうは痛くなかったんだ」

さぞなんでもなかったんだ、という風に言うくせに、こちら目で探っている娘に私が答えたのはこんなこと。

「頭がほんとうに痛いのかどうかはどうでもいいんだよ。あなたが痛いと言わなければならなかったことがほんとうの問題なの。そういってでも休みたかったことが痛かったこと、でしょう?」

2週間休んだことは覚えていた。中学生の上の子2人も不登校している今、2週間程度の休みははるか昔の話になってしまったが。

でも、娘の頭がほんとうに痛いのかどうか?は、当時の私も気に留めなかったことだ。痛いというのなら痛いのだろう。痛いとこの子に言わせる何があるのだろう。

それが風邪なのか、悩みなのか?が私にとって重要であったことで、現実の痛みはどうでもよかったのだ。

子どもが痛みを訴える時、2パターン。

小さくても大きくなっても、子どもが痛みを訴える時には2パターンある。

①ほんとうに痛い時
②痛くないのに痛いと言わねばならない時

どちらの場合も、どこかが痛いのは確かなことだと私は思う。体が痛いのか、心が痛いのか、あるいはどちらも痛いのか。

体が痛いなら、原因の病気を見つけて治せばよいこと。

心が痛いなら、とことん話を聴いて、問題を突き止めること。

一番たいへんなのは、体も心も痛む時。

これはきっと心の痛みが体の痛みを引き起こしている。問題がもつれにもつれているから起こること。この場合はあらゆる手を尽くして、全力で打開策を練らないと、子どもの命の危険につながると私は考えている。

子どもの痛みへの私の対処法4つ。

我が家の子どもたちが私にどこかが痛いと言ってきた時の、私の対処法は以下。

・絶対に嘘扱いしない
・痛いと言わざるを得ない状態を重視する
・どこがどんな風に痛むのか?聞く
・一方で最近この子に問題がなかったか?おさらいする

我が家の子どもたちは揃って不登校。不登校になる前もあとも、頭が痛くなることも、お腹が痛いこともしょっちゅうだ。そのたびに私は「わーたいへん!大丈夫?どんな風に痛いの?」と始める。

「どうしてそんなに子どもの言うことを信じることができるの?」と聞かれることは多い。どうしてだろう。

どうやって子どもの言葉を信じるか?私の場合5つの理由。

⑴子どもだって「心が痛い」とは言いにくいから

おとなの私でも「心が痛い」は言いにくい言葉だ。子どもはもっと言い出しにくいだろう。心の中のもやもやを言葉にできずに悩んでいるうちに頭が痛くなることは、おとなでもよくあること。子どもならもっとありそうなこと。

⑵痛みの場所を間違えることはおとなでもよくあることだから

お腹が痛いと思ったら、気づいたら緊張していた。頭が痛いと思ったら肩がこっていた。おとなでも間違えることを、子どもが間違えたからと言って責められない。まして、場所すらわからない心が痛んだら、おとなだってどういえばよいのかわからないもの。

⑶「心が痛い」可能性が一番難しくて重要だから

仮病は確かにほめられることではない。でも、仮病を使わざるを得ないほどこの子が追い詰められているのなら、その可能性をまずは頭に置きたい。そのことを念頭に置いて、取り返しのつかない失敗がないようにしたいと私は思う。

⑸一度でも否定して、二度と「心の痛み」を教えてくれなくなることが一番怖いから

子どもが最終手段で「痛み」として助けを求めてきた時に、「そんなことないでしょ」と言ってしまったら?拒絶の言葉として子どもには聴こえるだろう。そうして二度と助けてもらおうとはしないかもしれない。

⑹子どもが助けを求めていることだけは確かなことだから

子どもが訴えるのが体の痛みであっても心の痛みであっても、変わらないことがこれ。子どもは助けを求めている。原因を突き止めるのが親の役目であって、原因に対処するのが大切なことであって、痛みがほんものかどうか?なんてささいなこと。

私は子どもたちの言葉をそのまま信じる。その言葉を発する子どもたちの心を信じる。その上で言葉の後ろ側を見ようと、いつも心がけている。ゆがんだ言葉を発しているなら、その言葉で話さずにいられないゆがみがどこに生じているのかを、いつも追いかけている。

「あなたが痛いと言わなければならないことがほんとうの問題なの」

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