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「もやもや」があふれ出して、見えてきたもの

日常なんとはなしに感じる「もやもや」。
夏にはセミの合唱、冬には吹き付けてくる冷たい風の音。いつもの出勤。いつもの音。いつもの風景。わたしはあと何年、この音と風景を体験するのか。そして、「定年延長」「人生100年時代」とニュースで聞くたびに感じる「ぞわぞわ」。

そんな感覚、抱いたことありませんか?

よく考えると、わたしは入社当時(もしかするともっと前?)からこの「もやもや」や「ぞわぞわ」を感じていたのかもしれない。

その「もやもや」「ぞわぞわ」が、勤め始めて20数年たった昨年、ふとしたことをきっかけにあふれ出てしまったのです。

「もやもや」の蓋(ふた)がぶっ飛んだ

わたしは、小さいころから体が弱く、人づきあいも下手で、友だちが思うようにはできませんでした。「勉強ができる人に人はついてくる」との親の言葉を信じ、学生時代はともかく勉強に没頭していました。

就職も親の敷いたレールにのり、会社ではなんの疑いもなく今度は目の前の仕事に没頭していきます。自分がやりたいこと、会社に入る理由について、建前は作り上げましたが、真にわたしの中には落ちてきていませんでした。

結婚・出産後は、これまで以上に仕事に、そして育児に没頭。ワンオペや出産後2回の異動に中学受験などいろいろなことがありましたが、家族を、同僚をサポートすることにひたすら没頭し、自分の中に沸き起こってくる「もやもや」「ぞわぞわ」という違和感から目をそらしている日々でした。

それが昨年の秋、人事異動でわたしの立場が変わることをきっかけに、わたしの中で大きな変化が起こりました。

今度は長期スパンで、会社全体の方向性を検討していく仕事。これまで同僚をサポートすることで自分を満たしてきたわたしにとって、いっしょに業務を進めるメンバーもいない上に、サポートするのが全社員というのは、対象が大きすぎるし、直接的ではない。一方、家庭に目を向けると、子どもたちも中2と小5。そろそろわたしの手を離れだします。

「いま」と「これから」に戸惑いを覚え、また、そんな自分の覚悟の足りなさを痛感し、わたしの「もやもや」「ぞわぞわ」の蓋が、ついにぶっ飛びました。

「本当の自分」に向き合う

わたしはこの会社で何を求められているのか? 
そもそもわたしなんて会社にいる意味があるのか?
会社の看板がなくなったとき、わたしにはいったい何が残るのか?
わたしは何ができるのか? 何をしたいのか?

問いが頭をめぐります。ついに、わたしはどこに向かって進んでいったらいいのかわらかなくなり、立ち止まってしまいました。思考停止です。

そんなとき「『本当の自分を取り戻す』旅に出よう」というキャッチコピーをFBで目にし、「もしかしてこれなのかも」と居てもたっても居られず、子連れMBA主催の「LIFE  SHIFT CHALLENGE(以下、LSC)」に駆け込みました。

わたしの想いと価値観

LSCでは、最初の1か月間、セルフライティング手法を学び、日々のワークで実践していきます。そして他者評価としてのメンタリングに、ストレングスファインダー/VIA-ISなどのツールの利用し、さまざまな視点で自己理解(※)を深めていきます。
※この自己理解の3視点については、LSCプログラムディレクターのヤギヨウコさんのnoteに書かれています。

ワークを通して見えてきた「いまのわたしの強み」から、わたしは、会社に対する自分の想いに改めてきづくことになります。当時、会社にいる意味あるのかなとさえ思っていたわたしですが、ストレングスファインダーで「成長促進」「運命思考」と「信念」が上位にあるわたしにとって、教育を通して子どもたちという未来に貢献するという会社の事業内容に共感し、意義深いという思いはまぎれもないものだと痛感させられました。

学びで、生き方が変わる
やがてその変化が世界をより豊かにすると信じて

これは会社のコーポレートサイトのことばですが、これがデザイナーさんから出てきたときの感動が、今度は納得感をもって再燃しました。

また、さまざまなワークを通して気づいた、自分が自分らしく人生を楽しんで、笑顔でいたい。周りの人も笑顔にしたい。自分の行動が未来をつくることにつながっていたい、という「わたしの価値観」。なんとはなく自分で思っていたことを、改めて言葉にすることで前に進める。不思議な感覚を得つつ、いまこの価値観に基づいて行動しはじめています。

変化へのオープンな気持ち

「オープンな気持ちで変化を受け入れることで、見える世界が変わる」ってわかってはいるけど、変化ってこわいものですよね。けれど、待っていても何も始まらないということも真実です。




偶然の出来事は、
ただ待つのではなく意図的にそれらを生み出すよう、
積極的に行動したり、
自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませたりすることで、
自らのキャリアを創造する機会を増やすことができる。
~プランド・ハップンスタンス理論より~



偶然の出来事(出会い)と積極的な行動。わたしは偶然見つけたこのプログラムに飛び込んで、見ないように蓋をしていた自分のピースをみつけ、やりたいことを口に出せるようになりました。

そして、素敵な仲間に出会うことができました。これはわたしの人生の財産です。年齢も経歴も居住地もさまざまだけど、同じ目的をもって集い、時には励まし、時には刺激をもらい合える仲間たち。彼女たちとの出会いは、間違いなくわたしのキャリアに大きく影響すると確信していますし、彼女たちとの学び合いは、プログラムが終わってもなお継続しています。

自分の未来を想像する

LSCプログラム3か月間の総仕上げ「マイライフトーク」というチャレンジでは、過去、現在、未来という時間軸で自分を語ります。過去も現在も蓋をしてきたわたしですから、当然「未来」なんかも考えたことありません。けれど、いくつかのワークを通じて小さなやりたいこと(志)を積み上げていく中で、少し先の未来がちょっとだけ見えてきました。

例えば、5年後のわたしは「週末移住を開始」「息子たちにお酒の飲み方を教えている」「男女関係なく自分らしい働き方をしている仲間を増やして、その人たちと仕事をしている」などなど。

大それたことではないにしても、どれにも笑顔のわたしがいて、想像するととてもわくわくします。

わたしのライフシフトチャレンジはまだ始まったばかり。自分らしくさまざまなことにチャレンジをして、ライフシフトしていきたいと思います。
このnoteの発信もそのチャレンジの1つです。

LIFE SHIFT CHALLENGEはこの秋から第2期が始まるとのことです。
少しでも「もやもや」を感じる方はぜひ扉をたたいてみてください。

それは「変化の兆し」ですから。

最後までお付き合いただきありがとうございました。

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