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筋肉あるのに代謝が悪い厄介な体

少し前に書いたnoteの最後で宣言した通り、私はハイキングダイエットを始めた。https://note.mu/kaz0515/n/n3b46b98b3edc

近くには森林公園がある。そこには季節の花の花壇で彩られた憩いの場もあるが、イノシシ除けの策を越えれば山道を歩けるコースがいくつかある。ハイキングする人、ランニングで走り抜ける人、最近は大きな岩の付近に四角いマットを持参してボルダリングをする人も増えた。

人生中盤ともなれば、特に女性の体はバランスがガタガタだ。ホルモンと言うのは恐ろしい。それに加えて私の場合は代謝が悪い。非常に悪い。高齢者と変わらない数値である。それなのに必ずお腹が空くので食べる…。そして太る。毎年毎年、体重計の数字は目を疑うほどに増えていく一方だ。
以外にも筋肉量は標準プラスある。たまにお世話になっている整体の先生にも言われた。
「筋肉はあるよ。でも、使いこなしてない…。」
昔、バレー部でつけた筋肉は未だ残っているようだ。その筋肉に脂肪がつくのは一番に避けたいものだ。しかしながら、運動不足は不動の事実。歩くしかないでしょう…とこっそりハイキングダイエットを始めたのだ。

始めて一週間は行きも絶え絶えだったが、近頃はスイスイと登りの階段も駆け上がる。筋肉がついてきたようだ。…いや。ついたら困る。筋肉太りみたいになるじゃない…。そして、体重は何故か一向に変化なし。むしろ増えてる。どうしたらいいのさ…と思っている矢先、
「あれ?cheka!ゴリラみたいになってるよ。効果が出てる~。」
ガーン…。
この、家の、言葉知らずの夫はサラッとニコッとこういうことを言うのだ。
本人曰く、褒めているつもりのようで、姿勢が良くなっただの締まってきただの色々言っていたがもう完全無視である。言葉のチョイスが悪すぎる。無視しながら、一番恐れていた筋肉太り状態になっているのだと凹む。
そういえば昔、同僚が手を焼いていた事務のぽっちゃり女子に
「いやー。あんたの足、大根みたい!」
と言って、ムムッとさせ、制止しようとした私をよそに
「まっしろできれいなぁ~。」
と更に言って、微妙な空気で黙らせたことがあった。
同僚も悪気なかったと、うっかり八兵衛のごとく舌を出したが、大根は白さではなく『ぶっとい足』の象徴である。

夫のゴリラ発言には少々…、大分憤りを感じ、モチベーションはダダ下がりだったが、食べる量も少し減らして更に続けている。
体重は何故か変化なしだが、二の腕とか太ももとか顎のラインがほんの少し締まってきたようだ。結果が目に見えてくると嬉しいしやる気も出る。
そして、2日3日雨が降って行けない日はスッキリしなくなってきた。
体がスッキリしないと気持ちも下がる。
どうやら体を動かすと気持ちもポジティブになるようだ。
独りで歩いていると自ずと色々考える。あれやこれや考えて、山から公園に戻る頃、前向きな答えに辿りついている。答えのないものは前向きな方向へ向くだけ向いている。この感覚がとても気に入っている。自分で自分に暗示をかけているようで面白い。只、歩いて汗をかいているだけで、ポジティブになれる。私だけだろうか。
最後に公園の花を写真に収めてハイキングダイエットは終了する。
秋桜、桔梗…もう秋の花が咲きだした。毎年毎年、自分の季節に忘れずきちんと咲く。やるべきことを淡々とやっている。
ゴリラだなんだと言ってないで、もう少し続けようと思う。淡々と。
朝一番に前向きになれるのはとても気持ちがいい。


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