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#17 書けないことについて

ごくまれに自分から言葉が出てこないときがあります。体の中が空っぽになってしまったような感覚です。

大抵そのときは他人の文章を読むこともできません。意見や主張が頭に残らずに感想を言えないのです。

書けないから読めないのかもしれないし、読めないから書けないのかもしれない。普段ごく自然にやっていることができないと、自分が自分ではなくなってしまったように感じます。

ただ書けないときだからこそ、生まれる言葉もあると思っています。

困難さが滲む言葉
深く自分を掘り下げる言葉
美しくはないが本質的な言葉

そう捉え直してみると書けないときは、自分の内面に向き合うときなのかもしれません。

言葉になる前の言葉を見つけてあげる。
表現するかどうかは別にして受け止めてあげる。
自分の小さな気持ちを大切にしてあげる。

書けないからといって死ぬわけではないので、深刻に考えないようにしています。すきな本を読んで美味しいご飯を食べて美しい景色をみたら、だいたい戻ってきます。

どんなときにもどんなことにも、ゆらぎがあり、良いときも悪いときもあるものです。

こんな当たり前のことは、当たり前すぎてだれも言葉にしないのですが、あえて言葉してみようと思いました。

良い体験が良い言葉を生みます。
焦らずじっくりいきましょ。

それでは、また。

2019年7月17日
東京・茅場町にて


最後まで読んでいただきありがとうございます。