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【映画レビュー】「ミュンヘン」

本日も読んでいただきありがとうございます!
今回は、「ミュンヘン」を見たのでレビューしていきたいと思います。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


どんな映画?

この映画は、ミュンヘンオリンピック事件*を題材にした映画です。

*「1972年9月5日に西ドイツのミュンヘンでパレスチナ武装組織「黒い九月」により行われたテロ事件。実行グループの名前から「黒い九月事件」とも呼ばれる。オリンピック開催中に発生し、イスラエルのアスリート11名が殺害された事件」

ウィキべディア「ミュンヘンオリンピック事件」

この事件でテロ対策の重要性を痛感したドイツは、対テロ特殊部隊GSG-9を設立し各国でも対テロ特殊部隊の設立が続きました。

映画の話位戻りますと、最初はこのオリンピック事件を正面から描いたドキュメンタリー風映画と思いましたが、この事件の後にイスラエルのモサドが「黒い九月」関係者を暗殺した、「神の怒り作戦」を描いた作品です。

「神の怒り作戦」発動

この時の事件ではイスラエルは、自国民が人質に取られていたにも関わらず、外国で発生していたため、積極的に関与できませんでした。
そういっとこともあり、事件後イスラエルはPLO(パレスチナ開放戦線)の基地を10箇所も報復爆撃するとともに、「黒い九月」の関係者を11名リストアップして暗殺する「神の怒り作戦」を発動します。
この決断をしたゴルダ・メイヤ首相の「全ての責任は自分が負う」というセリフは、非常に重く、固い決心が感じ取れて映画の序盤に緊張感を与えてくれていました。

スパイ映画のようなチーム構成

リーダーであり、モサドのエージェント(作戦時は抹消)のアヴナー以下、運転のスペシャリストであるスティーヴ、爆発物の専門家ロバート、そしてメンバーの作成行動をサポートする文書偽造の専門家ハンス、メンバーが仕事を終えた後に現場から証拠品を回収するカールという、まさに専門家集団により、暗殺作戦が開始されます。
この辺りはおそらく創作だと思うのですが、専門性を明確にした上に、ドイツ、イタリア、南アフリカ、ドイツ系イスラエルと国籍も多様化させたことで、キャラクターが非常に際立ち、それぞれのセリフに深みを与えてくれていたと思います。

そして復讐の連鎖へ

ミュンヘンオリンピック事件のシーンから始まり、メイヤ首相による「神の怒り作戦」発動、一人目のターゲット暗殺というところまで見ると、テロリストを駆逐していくまでの苦悩を描いてく物語と思いきや、アヴナーの活動を受け「黒い九月」側の報復がより広い範囲で行われ、アヴナーは徐々に自分たちの活動が復讐の連鎖に組み込まれてしまっていることに気づくというところまで描いているのは、さすがのスピルバーグ監督といったところでしょうか。

おわりに

今、世界ではロシア・ウクライナ問題、ガザ地区の問題などニュースで報道されている限りでも実際に戦争が起きています。
改めてこのような映画を見て、こういったテーマについて自分なりに考えてみるのもいいと思いました。

今回は以上になります!
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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